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【突撃! 隣のとんぺー生】(2) 医学部4年・鵜養 大輝 さん ~自然体で強豪撃破~

 本企画第2回目を飾るのは、鵜養大輝さん(医・4)。鵜養さんは学友会卓球部として、昨年7月に行われた第88回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)に出場。専修大の強豪選手を破り、メディアでも取り上げられた。今回は鵜養さんにそのときの心境や周りの反響の他、大学での勉強などについて話を伺った。


―試合を終えたときの心境は

 応援席の人が喜んでいるのを見ても、あまり勝利した実感が持てなかったことを覚えています。でも、ベンチの仲間からいつもより力強いハイタッチをされたり、周りの人に祝福してもらったりしたことで、試合に勝ったという実感が湧いてきました。

―どういった反響があったか

 試合が終わった直後に雑誌のインタビューを受けました。また、地元の友達から久々に連絡がありましたね。他にも、卓球を教えるアルバイトで個人レッスンの予約が多く入るようになりました。思ったより反響があって驚いています。

―勝因は

 相手が強いからといって物怖じせずに、できることをやろうと思って試合に臨めたからだと思います。1ゲームを取って、2ゲーム目に連続でポイントを決めたとき、「もしかして勝てるのではないか」と思いました。でも自分の作戦が相手に通用するか未知数だったので、勝敗の意識はしませんでした。構えすぎずにやれたことが何よりも大きかったです。

 加えて、周りの応援がすごかったこともあります。会場で一、二を争うくらいの大声援があって、注目されていると感じました。そうした会場の空気に力をもらえたのも勝因の一つです。

―普段の練習で心掛けていること

 目的をもって練習をすることです。ただ長時間練習するのではなく、「こういうプレーがしたい」という具体的なイメージを持って、そのために何が必要なのかを考えながら練習しています。

―なぜ大学で卓球を

 卓球は中学からずっと続けています。高校3年のときに、自分の思い通りのプレーができなくなって、辞めようかとも思いましたが、大学に入学してからある先輩に出会いました。先輩は同じ医学部の学生なのですが、勉強と学友会卓球部を両立できるという姿を示してくれました。それが刺激になり、大学でも卓球を続けようと決意しました。その先輩は、私の一番尊敬する人です。

―鵜養さんが思う卓球の魅力とは

 誰でもできるという点です。テニスやバドミントンなどと比べてコートが小さいので、運動が苦手でも練習をすれば戦えます。だから、強い選手を倒す「大物食い」も、決して夢ではありません。

 また、試合で毎回相手を倒せるわけではないので、多くの負けを経験します。時には圧倒的な差を見せつけられることもあります。幾度の敗北を乗り越えながら、メンタルを鍛えることができるのも、卓球の魅力の一つです。

―卓球の練習で忙しい日々を送る中、医学の勉強をするにあたって実践していることは

 授業を寝ずに聴くのはもちろんのこと、テスト前には友達と一緒に勉強しています。友達と勉強することで、自分の見落としに気づいて、その穴を埋めることも、テストに関する情報を交換することもできます。時間がない中で、いかに効率的にやるかを考えると、友達と勉強するのがいいと思います。私は面倒くさがり屋なので、時間をかけず、効率的にというのは、卓球にも勉強にも通じるところがあるような気がします。

―卓球と勉強を両立するこつは

 学友会卓球部の引退前は、毎日卓球をやっていました。今はどうしても勉強優先になってしまいますが、それでも現在所属している医学部卓球部には週3回顔を出し、週2回の卓球のアルバイトと合わせて、週5回は卓球をしています。友達をはじめ、支えてくれる人がいるからこそ両立できているのだと思います。

―将来は
 医者をしながら、何らかの形で卓球に関わり続けたいと思っています。アルバイト先のチームで卓球を教えたり、試合に参加したりできたらと考えています。
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