【突撃! 隣のとんペー生】(10) 文学部2年・藤井 紗良 さん ~「楽しい」と思える選択を~
https://ton-press.blogspot.com/2020/01/tonpeisei10.html?m=0
第10回目の「突撃! 隣のとんペー生」。今回取材に応じてくれたのは藤井紗良さん(文・2)。文化人類学研究室に所属し、国際交流に興味を持っているという藤井さんの日常について伺った。
―どのようなことを学んでいますか
まだ2年生なので、授業に関しては基本的なことが多いです。ただ、文化人類学研究室では、3年生になると週に1〜2回フィールドワークを行うので、そろそろテーマや行き先を考えるようにと先生から言われています。行き先は教会や保育園など、個人のテーマに合わせて自由に決められます。私の場合は、やりたいことがたくさんあって行き先を決めるのが大変です。例えば、私の育った岐阜県白川町では、「お盆に川に入ってはいけない」と言われるんですよ。死者に連れていかれるという言い伝えがあるみたいです。実際、親も夏に「川に入りたい」と言うと嫌な顔をしていたんですよね。そのことがきっかけで、地域ごとの「死」という概念の捉え方の違いに興味を持ち、そこから派生して葬式の在り方にも興味を持ちました。
他にも、昨年の11月にあった東北地区で人類学を学ぶ学生や教職員が交流する「じんるいがくフェスティバル」で、コスプレに関する研究発表を見て、「自己表現」の一種としてのコスプレも面白いなと思いました。ただ、こちらはフィールドワークができるのかという課題はありますね。
―研究室はどのような雰囲気ですか
同期同士の仲はもちろん、先輩後輩間の仲もすごく良いです。この前はカレーパーティーがありました。研究室の中に共用の大きなテーブルがあって、主にそこで学生同士の交流が行われます。最近では、研究の仕方や視点についてのアドバイスをもらったり、グアテマラに留学していた先輩にスペイン語を教えてもらったりしました。他にも、文化人類学研究室は留学に行く人や留学生が多いので、世界各国のお土産が置いてあって面白いです。
―国際交流に興味を持ったきっかけは
高校生の時に、白川町と姉妹都市関係にある、イタリアのピストイアという都市に9日間の研修に行って、「文化の違い」を体感したことです。例えば、「海外では家の中でも靴は脱がない」ということが特に印象に残っています。そのこと自体は知識として知ってはいたんですが、ホームステイ先の家にいざ土足で入ってみると、リビングに敷かれていたカーペットをどうしても踏めなかったんですよね。そのときに、「知る」ことと「体験する」ことは全然違うと思って、海外の文化に対して「知識があることは前提として、体験することが大事なんだな」と感じました。
―アルバイトはしていますか
新生活サポートセンターでアルバイトをしています。その中で私はFLATという、組織全体を運営する立場についています。去年まではアドバイザーという、新入生に住まいや学業用品など、新生活に必要なことを提案する役職についていました。来場した新入生から「藤井さんに担当してもらってよかった」や「楽しかった」という声をもらったことが役に立っているという感じがしてうれしかったんですよね。それで、もっと多くの人の役に立ちたいと思ってFLATになりました。大変なことも多いですが、同期や先輩も頑張っているので、負けないように頑張ろうと思えます。みんなそれぞれに尊敬できるところがあるので、一緒に活動しているだけでたくさん刺激を受けられます。
―最近大変だったことは
先月22日に、「Hult Prize on campus program」というビジネスコンテストが開催されたのですが、それの企画・運営が大変でした。昨年の8月末ごろに突然Hult prizeという企業からメッセンジャーで「ビジネスコンテストの企画・運営をしてみないか」っていう連絡をいただいたんですよ。自分で運営チームを組織して、顧問になってくれる先生を探して、大学から施設の使用許可を取って、チラシを配って、参加チームや審査員を探して、というようにやらなければいけないことが多かったです。最初は無理だと思ったんですが、他大学でもやっているということや、企業がきちんとフォローしてくれるということを聞き「それならやってみようかな」と思ったのがきっかけです。引き受けてからは大変なことがたくさんあって、その中でも参加者が集まらないことが一番辛かったです。
初めてリーダーという責任を全て背負う立場になって、焦ったりうまくいかなかったりしたこともあったけど、周囲の助けがあってなんとか形にできました。この話を受けたことで収穫もたくさんありました。「他の人を頼っても大丈夫」と思えるようになったことは特に大きな成長だと思います。
―大学生活後半に向けての思いを
周りに迷惑をかけない範囲で無茶をしたいです。冷静に考えると、3年生の後半では就職活動が始まり、4年生になったら卒論を書かないといけないんですよね。やりたいことはたくさんあるけど、時間が足りないというのが今の率直な思いです。
でも、ビジネスコンテストの企画・運営を体験したことで、自分の行動次第で意外となんとかなるということを学びました。だから、卒業した時に「やりきった」と思える自分でいるために、楽しそうなことはどんどんやっていきたいです。
―将来について何か考えていますか
就職するか院進するかはまだ決めてないです。将来どうなるかはまだ全然分からなくて不安しかないけど、後悔のない選択をしたいです。そもそも、小さい頃は全然積極的じゃなかったので、アルバイトでみんなをまとめる立場になったり、イベントの企画・運営をしたりするなんて、まったく思いませんでした。今の自分は、あの頃の自分が想像もしていなかった場所にいるんです。だから、将来の自分が「楽しい」と思える選択をしたいです。
―どのようなことを学んでいますか
まだ2年生なので、授業に関しては基本的なことが多いです。ただ、文化人類学研究室では、3年生になると週に1〜2回フィールドワークを行うので、そろそろテーマや行き先を考えるようにと先生から言われています。行き先は教会や保育園など、個人のテーマに合わせて自由に決められます。私の場合は、やりたいことがたくさんあって行き先を決めるのが大変です。例えば、私の育った岐阜県白川町では、「お盆に川に入ってはいけない」と言われるんですよ。死者に連れていかれるという言い伝えがあるみたいです。実際、親も夏に「川に入りたい」と言うと嫌な顔をしていたんですよね。そのことがきっかけで、地域ごとの「死」という概念の捉え方の違いに興味を持ち、そこから派生して葬式の在り方にも興味を持ちました。
他にも、昨年の11月にあった東北地区で人類学を学ぶ学生や教職員が交流する「じんるいがくフェスティバル」で、コスプレに関する研究発表を見て、「自己表現」の一種としてのコスプレも面白いなと思いました。ただ、こちらはフィールドワークができるのかという課題はありますね。
―研究室はどのような雰囲気ですか
同期同士の仲はもちろん、先輩後輩間の仲もすごく良いです。この前はカレーパーティーがありました。研究室の中に共用の大きなテーブルがあって、主にそこで学生同士の交流が行われます。最近では、研究の仕方や視点についてのアドバイスをもらったり、グアテマラに留学していた先輩にスペイン語を教えてもらったりしました。他にも、文化人類学研究室は留学に行く人や留学生が多いので、世界各国のお土産が置いてあって面白いです。
―国際交流に興味を持ったきっかけは
高校生の時に、白川町と姉妹都市関係にある、イタリアのピストイアという都市に9日間の研修に行って、「文化の違い」を体感したことです。例えば、「海外では家の中でも靴は脱がない」ということが特に印象に残っています。そのこと自体は知識として知ってはいたんですが、ホームステイ先の家にいざ土足で入ってみると、リビングに敷かれていたカーペットをどうしても踏めなかったんですよね。そのときに、「知る」ことと「体験する」ことは全然違うと思って、海外の文化に対して「知識があることは前提として、体験することが大事なんだな」と感じました。
―アルバイトはしていますか
新生活サポートセンターでアルバイトをしています。その中で私はFLATという、組織全体を運営する立場についています。去年まではアドバイザーという、新入生に住まいや学業用品など、新生活に必要なことを提案する役職についていました。来場した新入生から「藤井さんに担当してもらってよかった」や「楽しかった」という声をもらったことが役に立っているという感じがしてうれしかったんですよね。それで、もっと多くの人の役に立ちたいと思ってFLATになりました。大変なことも多いですが、同期や先輩も頑張っているので、負けないように頑張ろうと思えます。みんなそれぞれに尊敬できるところがあるので、一緒に活動しているだけでたくさん刺激を受けられます。
―最近大変だったことは
先月22日に、「Hult Prize on campus program」というビジネスコンテストが開催されたのですが、それの企画・運営が大変でした。昨年の8月末ごろに突然Hult prizeという企業からメッセンジャーで「ビジネスコンテストの企画・運営をしてみないか」っていう連絡をいただいたんですよ。自分で運営チームを組織して、顧問になってくれる先生を探して、大学から施設の使用許可を取って、チラシを配って、参加チームや審査員を探して、というようにやらなければいけないことが多かったです。最初は無理だと思ったんですが、他大学でもやっているということや、企業がきちんとフォローしてくれるということを聞き「それならやってみようかな」と思ったのがきっかけです。引き受けてからは大変なことがたくさんあって、その中でも参加者が集まらないことが一番辛かったです。
初めてリーダーという責任を全て背負う立場になって、焦ったりうまくいかなかったりしたこともあったけど、周囲の助けがあってなんとか形にできました。この話を受けたことで収穫もたくさんありました。「他の人を頼っても大丈夫」と思えるようになったことは特に大きな成長だと思います。
―大学生活後半に向けての思いを
周りに迷惑をかけない範囲で無茶をしたいです。冷静に考えると、3年生の後半では就職活動が始まり、4年生になったら卒論を書かないといけないんですよね。やりたいことはたくさんあるけど、時間が足りないというのが今の率直な思いです。
でも、ビジネスコンテストの企画・運営を体験したことで、自分の行動次第で意外となんとかなるということを学びました。だから、卒業した時に「やりきった」と思える自分でいるために、楽しそうなことはどんどんやっていきたいです。
―将来について何か考えていますか
就職するか院進するかはまだ決めてないです。将来どうなるかはまだ全然分からなくて不安しかないけど、後悔のない選択をしたいです。そもそも、小さい頃は全然積極的じゃなかったので、アルバイトでみんなをまとめる立場になったり、イベントの企画・運営をしたりするなんて、まったく思いませんでした。今の自分は、あの頃の自分が想像もしていなかった場所にいるんです。だから、将来の自分が「楽しい」と思える選択をしたいです。