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【突撃! 隣のとんぺー生】(8) 文学研究科博士3年・羅 漢 さん ~「楽しむ気持ち」を大切に~

 「突撃! 隣のとんぺー生」8回目となる今回は、中国からの留学生、羅漢さん(文・博士3)。全学教育科目の英語の授業で5年間TAを務める羅さんに、研究や英語力向上のコツについて話を伺った。


―自身の研究について

 日本語学を専攻し、現代語の文法について研究しています。最近の研究テーマは、文中の名詞の役割についてです。

 現代語の研究は教育現場で役立ちます。日本人が日本語を話す時、文法を意識しなくても困りませんよね。しかし、教科書には、なぜこのように話すのか、理由を記述する必要があります。日本語の使い方を順序立てて説明できるようにするのが、日本語学の研究者の役割なんです。

―日本に来た経緯は

 中国の大学でも日本語学を専攻していましたが、実際に日本語を話す人たちに会ってみたいと思い、留学しました。はじめは別の大学に行きましたが、物足りなさがあって。もっと日本語について知りたくて、本学に来ました。

―英語力向上のコツは

 英語を学習するとき、日本では、文法を学んだり、和訳の練習をしたりします。どちらも重要ですが、応用力にはつながらないです。大切なのはリスニングと発話です。

①一度英文を読んで理解する
②英文を見ずに音声を聞いて内容を理解しているか確認する
③聞いた英文を発話して覚える

 この流れで練習すれば、誰でも上達すると思います。文法や単語の意味を正確に理解することに意識が向きがちですが、英会話では相手に自分の意図が伝わればいいのです。難しい単語をたくさん覚えるのではなく、言い換える力を養うといいですね。

 一番伝えたいのは、自分の好きなものを生かして、英語を勉強してほしいということです。例えば、料理が好きな人は、英語の料理動画を見るといいです。教科書ばかり読んでもつまらないし、形式的な会話しか身に付きません。ぜひ実際の英会話を聞いて、話し方や多彩な表現を学んでください。

―趣味は

 スポーツが好きで、特に2年前からバトミントンにはまっています。最近は地域のチームで、おばさんたちと練習しています。

 あと、ドラマが好きです。最近は、『ドクターⅩ』を見ました。

―日本や日本人の印象は

 日本人のサービス精神がすごいのはいいですね。他の国と比べ、接客が丁寧で驚きます。

 一方、日本の社会は働きにくいと感じます。中国では、社内で年下が年上を呼び捨てにするのが普通なくらいフランクです。日本は社内の上下関係が厳しいので、働く人は大変だなと思います。

―今後の目標について

 本学を卒業後、日本の大学で英語教員になりたいです。日本は働きにくいと言いましたが、その分やりがいがありますし、給料もいいです。

 英語の教員の中には研究が好きなゆえに、授業で研究の話ばかりする人がいます。そのような授業では、正直、学生には英語を学ぶ面白さは伝わりにくいと思います。

 英語力を向上させるには、楽しんで学ぶことが重要だと思います。将来は、面白い授業をし、学生のモチベーションをあげることができる教員になりたいですね。
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