読み込み中

【働くこととは】仙台市博物館学芸員 菅原美咲さん

 「働くこととは」今回は仙台市博物館で学芸員を務めている菅原美咲さん。本学の卒業生でもある菅原さんに、学芸員の職務や大学時代、そして社会に出て働くことについて、お話を伺った。



―博物館の学芸員とはどのような職業ですか

 学芸員の仕事は様々ですが、まず初めに展示と展覧会の実施が挙げられます。展示には常設展の他に期間限定の特別展と企画展があります。特別展には仙台市博物館が独自に企画する自主特別展と企画展、また他館を巡回する巡回特別展があります。私たち学芸員はそのテーマや作品の決定に携わっています。他にも資料保存や教育普及活動などを行っています。

―仙台市博物館はどのような博物館ですか

 江戸時代、仙台藩を治めていた伊達家の文化財を多く収蔵している点が一番の特徴です。1万3000点の伊達家寄贈文化財を中心に仙台地方の歴史・文化・美術工芸資料など、約9万点の資料を保管しています。

―大学時代からどのように進路を決めましたか

 東北大学に入学した頃から学芸員志望でした。学芸員になるためには修士課程に進む必要があったので、進路決定に迷いはありませんでした。でも研究室に入るまでは、所属していた吹奏楽部の活動が大学生活の中心だったのを覚えています。学芸員は募集が不定期な職業のため、希望した場所で勤務することはかなり難しいのが現状です。面接でも単純に「学芸員になりたい」という思いだけではなく、「学芸員になって何をしたいか」を明確に意識することが大事だと思います。これは学芸員に限らず就職活動全般に言えることですね。

―学芸員としてどんな時にやりがいを感じますか

 実物の資料を通して市民や地域社会とつながることができる所に魅力を感じます。大学の研究よりも社会との距離が近いので、歴史学の研究成果と市民の皆さんとの懸け橋になれればという思いで仕事にあたっています。

―社会に出て働くということはどういうことだと思いますか

 大事なことは、現在の価値観に対して常に疑問を持つことだと思います。現代社会で当たり前になっている価値観も、あくまで過去のどこかの段階でつくられてきた可変的なものに過ぎません。価値観を見直す時に欠かせないのが「過去を振り返る」ということです。歴史研究の目標の一つに、「過去の資料を通して現代社会を分析する」というものがあります。未来が見えない私達にとって、現在の価値観を相対化させてくれるものは過去しかありません。そうして価値観に常に疑問を投げかけ、悩みながら進んでいくことが社会に出て働くということだと思います。

―最後に、学生へ向けてメッセージをお願いします

 時間のある大学時代は、あえて役に立たないと思うことに触れる機会をもってほしいと思います。普段の大学生活の中では考えないことを考えることができるでしょう。きっと今の自分の価値観に影響を与えてくれるはずです。大学生の皆さんなら仙台市博物館も「キャンパスメンバーズ制度(後述)」で常設展が無料、特別展も半額で見ることができます。これを機会にぜひ博物館へ足を運んでいただければ幸いです。


 仙台市博物館では、学校教育における博物館の有効活用の促進と、学生や教職員の皆様が歴史・文化に親しむ機会をより豊かにすることを目的として平成25年度から在仙大学などを対象とした会員制度・キャンパスメンバーズ制度を導入している。本学も今年度からメンバーに加入しており、学生証を提示すれば常設展の無料観覧・特別展の観覧料半額免除等、様々な特典を受けることができる。ぜひ博物館へ行ってみてはいかがだろうか。
働くこととは 41627401759872671
ホーム item

報道部へ入部を希望する方へ

 報道部への入部は、多くの人に見られる文章を書いてみたい、メディアについて知りたい、多くの社会人の方と会ってみたい、楽しい仲間と巡り合いたい、どんな動機でも大丈夫です。ご連絡は、本ホームページやTwitterまでお寄せください。

Twitter

Random Posts