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菜の花収穫体験会開催

7月7日、仙台市若林区の農業園芸センターにおいて、「『農』を考える~東北大菜の花プロジェクト収穫体験会~」が行われた。 当日は30度を上回る真夏日にもかかわらず、50名を超える参加者が足を運び、ぎっしりと実った菜種の収穫に汗を流した。



「津波塩害農地復興のための菜の花プロジェクト」とは、津波で浸水した農地に比較的塩分に強い菜の花を植え、除塩を行うのと同時に収穫した菜の花・菜種を様々な目的に活用していく取り組みのこと。本学大学院農学研究科の「食・農・村の復興支援プロジェクト」の一環として、同研究科の中井裕教授を中心に発足した。2011年7月に農地のヘドロかきから始まった活動は今年で3年目。会場となった農業園芸センターの農地では、昨年10月に植えられた菜の花の種が収穫期を迎えた。

今回の収穫会の目的は、菜種の収穫作業を通して農作物の生産過程や収益性などを参加者に考えてもらうことにある。当日、菜の花プロジェクトおよび農業の経済性に関する説明を受けた参加者は、菜の花が植えられた農地へ移動。5人ずつほどに分けられ、グループごとに1㎡分の菜種を収穫した。鎌を使って一本一本丁寧に収穫した後は、さやに包まれた菜種を脱穀。収穫から脱穀までを手作業で行うには、1㎡の農地だけでも15分以上の時間がかかった。収穫された菜種の重さを量ると、一番多く集められたグループでも700g程度。この量の菜種を油にして販売する場合、利益を上げるためには同じ作業を1分ほどで行う必要があるという。農学研究科の大村道明助教は、大規模農業による農業の効率化の重要性を強調した。

収穫体験会の終了後、プロジェクトに協力してきたキリン株式会社の仙台工場において見学ツアーが開かれ、参加者は体験会と合わせて楽しんだ。参加した本学公共政策大学院の学生は、「農業で収益を上げるには効率的に行う必要があることを体感できた。国が補助金を出して効率的な農業を目指す理由が分かった」と語った。
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