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ミュージアムユニバース開催 ~本学も参加 学ぶ楽しさ 博物館が発信~

 「ミュージアムユニバース〜すてき・ふしぎ・おもしろい〜」が先月15日から17日にかけて、せんだいメディアテークで開催された。参加した博物館や美術館は、趣向を凝らした展示やブース体験で来場客を楽しませた。




 このイベントは、仙台・宮城ミュージアムアライアンス(SMMA)が主催した。SMMAは、仙台地域の博物館や美術館が集まる事業体で、本学総合学術博物館(理学部自然史標本館)をはじめとした16館が加盟している。複数の博物館が連携することで、それぞれの知的資源をより地域に還元していくことが狙いだ。

 ミュージアムユニバースは、SMMAに加盟している16館すべてが参加し、来場者にそれぞれの施設の魅力を発信し、学ぶ楽しさを伝える目的で開催している。イベントを運営したSMMAの服部暁典さんは「今まで行ったことのない施設に気軽に触れてもらうことで、博物館に行くことへの垣根を低くしたい」と熱く語った。

 会場は「トークとイベントの広場」「体験の広場」「展示の広場」「ミュージアムグッズショップ」の四つのブースに分かれている。「トークとイベントの広場」では、各施設の職員らによるトークセッションや、仙台の歴史を題材とした子ども向けのクイズなどが行われた。

 本イベント初日となる16日のトークセッションには、本学総合学術博物館の小川知幸助教と鹿納晴尚技術補佐員が登壇。せんだい3.11メモリアル交流館との取り組みや、西洋と日本の自然観の違いを、スライドを交えて講話した。

 また17日には、「みちのく博物楽団」の代表を務める大沼竜也さん(教・3)によるトークセッションが行われた。みちのく博物楽団は、本学の学生10人強が所属し、本学総合学術博物館を中心に活動するサークルだ。セッションでは、聴講客とともに二つの博物館のワークショップを体験し、より良いワークショップとは何かを考えた。大沼さんは「いいワークショップは参加者も企画者もお互いに学び合えるものだと思う」と語った。

 「体験の広場」は、10の団体が日替わりで出展し、ワークショップを楽しめるコーナーとなった。このうち、みちのく博物楽団は16日に出展。地球誕生からの46億年を2メートルの紙で表現した「地球史絵巻」を作成するワークショップを実施した。

 「展示の広場」では、各施設の取り組みや収蔵作品などを展示した。本学総合学術博物館は、せんだい3.11メモリアル交流館と連携して、MR(複合現実)が体験できるブースを設置。東日本大震災による津波被災から2年経った仙台市若林区荒浜地区の様子を映した。体験した来場者は、MRの精巧さに驚きの声を漏らした。

 ミュージアムユニバースは今回で6回目となった。「地域にも徐々に浸透してきた。昨年は2000人を超える方が訪れてくれた」とSMMA事務局の林朋子さんは手応えを口にする。参加した施設のスタッフも、普段とは違う雰囲気を楽しんでいる様子だと感じるそうだ。「このイベントは来年も続けたい」と林さんは意気込んだ。
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