AIが切り拓く未来 ~多角的に展望を語る~
https://ton-press.blogspot.com/2018/01/ai.html
「人工知能(AI)が切り拓く未来~持続可能で心豊かな社会へのアプローチ~」が先月17日に川内北キャンパスのマルチメディアホールで開催された。本学が全学を挙げて取り組む「社会にインパクトある研究拠点」の中から、今回は「人工知能」が切り出され、最新の研究成果と今後の展望について紹介された。
まず金井浩副学長は本学全体の取組みである「社会にインパクトある研究」の全体構想を説明した。現在日本では少子高齢化の対策が行われている。だがその狙いが大都市に限られ、東北地方に適さない面があるという。「本学は人工知能の研究からそれを補い、東北地方の活性化を目指す。今回の講演には多様な分野から教授が集まった。有意義な時間を過ごしてもらいたい」と挨拶した。
情報科学研究科の乾健太郎教授は人工知能のメカニズムを解説した。人工知能はディープラーニング(人ではなくコンピュータで考え、規則を見つける方法)を通して学習する。例えば人工知能はツイッターの大量の投稿から言葉の使い方を学び、自動翻訳で活躍を見せている。
しかし人工知能は万能機械ではないという。言葉の使い方に例外があると人工知能は間違いを起こしやすくなる。乾教授はその点で「言葉を使うことは人間の方が得意で、現在の人工知能の限界でもある」と話した。
次に文学研究科副研究科長の佐藤嘉倫教授は人工知能が家族の一員になれるかを考察した。現在の日本では少子高齢化や女性の社会進出で家族社会の機能の変化が進んでいる。それに伴い新たな家族の一員としてロボットが注目されている。
佐藤教授は人型ロボットのジェミノイド-Fと犬型ロボットのAIBOのどちらを家族として迎えたいかを解説した。人間のパーソナル・スペース(相手と触れるほど距離が近い領域)に入ることができるロボットは家族の一員になる可能性がある。また、人間の心理メカニズムとしてロボットは本物の人間や動物に似てくると、ロボット独特の動きのイメージから離れ、かえって不自然に感じるという。
したがって「ロボットにより近いAIBOの方が家族の一員になりやすい」と佐藤教授は結論づけた。また、ロボットと家族の関係について「家族社会を研究する社会学で人工知能を扱う取り組みは新しい。今後その研究に励みたい」と語った。
最後に質疑応答を行った。人工知能の発展やそれによる社会への影響などの鋭い質問に教授たちは真摯に答え、活発に議論を交わした。
まず金井浩副学長は本学全体の取組みである「社会にインパクトある研究」の全体構想を説明した。現在日本では少子高齢化の対策が行われている。だがその狙いが大都市に限られ、東北地方に適さない面があるという。「本学は人工知能の研究からそれを補い、東北地方の活性化を目指す。今回の講演には多様な分野から教授が集まった。有意義な時間を過ごしてもらいたい」と挨拶した。
情報科学研究科の乾健太郎教授は人工知能のメカニズムを解説した。人工知能はディープラーニング(人ではなくコンピュータで考え、規則を見つける方法)を通して学習する。例えば人工知能はツイッターの大量の投稿から言葉の使い方を学び、自動翻訳で活躍を見せている。
しかし人工知能は万能機械ではないという。言葉の使い方に例外があると人工知能は間違いを起こしやすくなる。乾教授はその点で「言葉を使うことは人間の方が得意で、現在の人工知能の限界でもある」と話した。
次に文学研究科副研究科長の佐藤嘉倫教授は人工知能が家族の一員になれるかを考察した。現在の日本では少子高齢化や女性の社会進出で家族社会の機能の変化が進んでいる。それに伴い新たな家族の一員としてロボットが注目されている。
佐藤教授は人型ロボットのジェミノイド-Fと犬型ロボットのAIBOのどちらを家族として迎えたいかを解説した。人間のパーソナル・スペース(相手と触れるほど距離が近い領域)に入ることができるロボットは家族の一員になる可能性がある。また、人間の心理メカニズムとしてロボットは本物の人間や動物に似てくると、ロボット独特の動きのイメージから離れ、かえって不自然に感じるという。
したがって「ロボットにより近いAIBOの方が家族の一員になりやすい」と佐藤教授は結論づけた。また、ロボットと家族の関係について「家族社会を研究する社会学で人工知能を扱う取り組みは新しい。今後その研究に励みたい」と語った。
最後に質疑応答を行った。人工知能の発展やそれによる社会への影響などの鋭い質問に教授たちは真摯に答え、活発に議論を交わした。