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【ネタ記事・正月企画】神社で石段調査 ~平成最後の初詣~

 新年の始まりには、正月料理を作って食べたり、正月飾りを出したり、正月ならではの過ごし方があるだろう。その中で忘れてはいけないのが「初詣」だ。年の始めに寺社に参詣し、新しい一年が良いものとなるよう願う。しかし寺社には、長い石段がつきものだ。寒い中では石段をあまり上りたくない者もいるだろうし、あえてきつい石段にチャレンジしたい者もいるだろう。そこで報道部では、本学周辺にある神社と、宮城県でも有数の参拝者数を誇る神社について、石段の数を調査した。

 まず調査したのは、「宮城縣護國神社」。仙台城跡にほど近い位置にあり、観光客や地元の人でにぎわう神社だ。仙台城跡に向かって坂道を上ると、大きな青銅の鳥居が見える。ここから調査開始だ。

 本調査では、参道の始まりにある鳥居から、境内の参拝する場所、主に賽銭箱の目前までの階段の段数を数えた。本調査では、調査員となった部員が階段に相当するとみなした段差も段数に含めている。

 護國神社の石段は緩やかだ。一段の幅も広く、数段で石段が途切れ平坦な道になった。平坦な場所での歩数は数えず、段数のみを計測。本殿の賽銭箱の前までの階段の段数は、55段だった。曲がりくねった長い参道に対して、段数は想定よりも少なかった。

 続いて「大崎八幡宮」。伊達政宗が造営し、現在は国宝となっている神社だ。作並街道沿いに建つ、見上げるほどの朱色の鳥居をくぐって、石段を上った。護國神社とはうって変わり、真っ直ぐな石段。途切れることなく続くそれを上ること数分。石段の先には厳かな境内が広がる。石段の頂上からは町を見下ろすことができ、調査員は、こんなに高く上ったのか、と驚いた。参拝する場所までというルールに基づき、本殿までの間にある階段の段数も忘れずに数えると、合計119段となった。

 本学川内キャンパスから最も近い神社である「亀岡八幡宮」についても調査した。松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅で参詣したことでも有名だ。ひっそりとたたずむ鳥居を抜けて調査を始める。歴史を感じさせる石段を一段一段上っていくが、相当古いためか崩れかけた部分が目立つ。転ばないよう注意していくと、石段の終わりが見えてきた。上りきったか、と一息吐き掛けたが、参道の先にもさらに石段が続いていることに気がつく。しかも、上ってきた分よりも長く、本当に頂上が見えない。気合を入れ直し再び石段に足をかける調査員。転ばないだけではなく、数え間違えないようにも慎重になる。手水舎の脇を抜け、ついに獅子と狛犬が左右に立つ本殿の前へ。結果、段数は339段。まさかの大記録への驚きよりも、疲労が上回った調査員は、素直に喜ぶことができなかった。

 最後は「鹽竈(しおがま)神社」。県内有数の参拝者数を誇る、塩釜市の神社だ。表参道を目指して塩釜海道を進んだところ、看板になにやら石段の段数が書かれているようだった。調査員は看板で方向のみ確認し、問題の部分は見なかったことにした。自分の足で調べてこそ、価値がある。そう自身に言い聞かせて、調査開始。救いは石段の先に門らしきものが見えていることである。段数を数えながら上っていく。きつい石段に息が切れてきたところで、門にたどり着いた。本殿までの短い階段も数え、結果は233段。ちなみに鹽竈神社には東参道もあり、そちらも計測するとちょうど200段だった。

 今回の調査で、神社の石段の長さがさまざまであるとわかった。石段の長さで参詣する神社を決める人は少数かもしれないが、参考になれば幸いである。
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