仙台市街謎解き 大好評にて終了

　街歩き謎解きイベント「仙台謎解きウォーク　街に願いを」が会期延長により、5月22日～9月24日の約4カ月間、仙台市中心部で開催された。延長前は、3月1日～4月30日の2カ月間行われた。本イベントでは俳優の佐藤健さんと神木隆之介さんがプロデュース、クリエイターの松丸亮吾さん率いる謎解きクリエイター集団RIDDLERが、ストーリーと謎解きの制作を担当した。

　本イベントの参加人数は、3月～4月期が約8600人、5月～9月が約2千人、合計で約1万600人にのぼった。参加者はLINEアプリと専用キットを使って、仙台駅からアーケード街、勾当台公園などを練り歩きながら謎解きに励んだ。

　佐藤さんと神木さんの被災地復興への支援と思いが、本イベント開催の背景にある。2人が宮城県を訪問・取材して制作した書籍『みやぎから、』が、昨年3月に発売された。発売を記念し同年3月～12月には「みやぎから、、」という写真展が全国を巡回。本イベントはより多くの方に、実際に宮城へ足を運んでもらいたいという思いから企画された。

イベントで使用した謎解きキット

　本イベントの実行委員の1人、畑俊之さん（株式会社河北新報社事業局次長）は、プロデューサーの2人について「佐藤さんは発起人として企画を主導、神木さんはプレイヤ―目線の意見を述べて佐藤さんをサポートした」と裏側を明かした。特に謎解きが好きな佐藤さんは、RIDDLERが制作した謎のチェック作業にも携わり、実際に2人でテストプレイも行ったという。

　本イベントの利益の一部は、東北の復興と地域の活性化を支える公益財団法人「地域創造基金さなぶり」に寄付される予定。また本イベントの開催に伴い、「みやぎから、プロジェクト」のオリジナルグッズが、今年3月に卒業を迎えた宮城県内の高校生1万8635人に寄贈された。