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【新入生お祝い号2022】報道部の裏側に潜入 ~学内唯一の公認メディア~

  本紙『東北大学新聞』は本学学生や教職員をはじめ、地域の方や本学OB、本学志望の高校生などに向けて、年11回発行されている学生新聞だ。「東北大学唯一の大学公認学生メディア」として東北大学新聞を製作しているのが、東北大学学友会報道部である。



 報道部の現在の所属部員は3年生5人、2年生7人の計12人。各部員の所属学部は文学部、経済学部、工学部、農学部、理学部など、文理を問わず多様である。 


学祭のようすを取材する報道部員
=昨年11月、本学学祭にて


 ここでは報道部の主な活動である東北大学新聞の作成、発行までの流れを、順を追って紹介する。 



 新聞に掲載する内容は週に1度行われる部会で決定される。新型コロナウイルス感染症の流行以前は全部員が一堂に会してネタを持ち寄り、掲載するネタ、掲載面、記事の担当者を話し合っていた。コロナ禍の現在でもZoomを用いたオンライン部会を行っている。導入直後は恐ろしい沈黙が訪れることもあったオンライン部会だが、現在では副編集長の「面白い話」と編集長のツッコミがさえ渡る和やかなものとなっている。



 部会で決まった記事の担当者は取材のアポ取り、取材記事執筆を行っていく。取材対象は本学の関係者から話題の飲食店まで多岐にわたる。過去には安倍晋三元首相にもインタビューを行った。東北大学のネームバリューは伊達ではない。



 取材が終わればいよいよ記事の執筆だ。取材時のメモや録音した音声などをもとに、記事を書いていく。しかし、この段階ではまだ記事は完成しない。さらに部員同士で修正点を指摘し合う赤入れ、取材対象からの記事の校正が行われる。これらの工程を経て記事は完成。その後、編集によって記事の割り付けや見出しの作成が行われ、読者の元に届く新聞の紙面ができあがる。どんな対策を講じても、なんだかんだ締め切りギリギリの完成になるのは報道部七不思議の一つである。



 新聞完成後の配布作業も部員が行う。東北大学新聞は現在約3400部(通常号)発行しており、学内外の施設への配布だけでなく、全国の定期購読者への配送も無料で行っている。



 報道部では、本学の広報紙である『学友会』の作成なども行っている。また、tbcラジオとの共同企画でラジオ出演するなど、活動の幅は広い。



 報道部の活動で特徴的なのは、新入部員でも早い段階から新聞作成に関われる点だ。ここまで取り上げてきたネタ決め、取材、記事執筆のどの作業も、入部後に行われる研修が終わり次第、新入部員も担当することができる。昨年度発行された本紙のいくつかにおいても、1年生が1面の最も大きな記事を担当している。しっかりと新人研修が行われる上、新入部員の取材には報道部の先輩部員が同行するため、新聞製作未経験者でも問題なく活動できるので安心してほしい。



 また、報道部の魅力の一つとして、普段交流する機会が少ない人と交流できることが挙げられる。自分の所属ではない学部の教授や本学出身の著名人、さまざまな部活、サークルの学生や、話題の施設の職員の方など、普通の大学生であれば話を聞くことのできない人の話は、記者にとっても大きな財産になる。


記者会見で取材を行う部員
=昨年8月、本学入学式にて


 コロナ禍においても、通常時とほぼ同様の活動ができるということも報道部の利点だ。部会や取材などがオンライン化されたものの、活動内容は対面時代とほとんど変わらない。部活やサークルの対面での活動が制限される現在でも、オンライン取材などの感染防止対策を取った上で新聞発行を続けている。



 報道部と聞くと真面目で堅苦しいイメージを持ちがちだが、部の雰囲気は和気あいあいとしている。新聞作成という共通の目標に向かって毎月活動しているため、部員の中で自然と連帯感が生まれる。同級生とはもちろん、先輩後輩間の交流も多い。取材ついでのカフェ巡りなどもなかなか乙なものである。



 晴れて大学入学を迎えた新入生。部活やサークルへの加入を検討している人も多いだろう。学友会報道部は、新入部員をいつでも歓迎している。    


(木村舞乃)

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