【七大戦2022】種目6連覇懸け いざ出陣
本学主管で行われる第61回全国七大学総合体育大会(七大戦)の夏季競技が、6月から順次行われる。共に七大戦種目5連覇中(新型コロナウイルスによる中止期間を除く)で、今大会に種目6連覇が懸かる学友会フェンシング部男子と学友会男子バレーボール部に、大会へ向けた意気込みを語ってもらった。
【関連記事】【七大戦2022】アイホ・スキー3位 ~七大戦冬季競技 夏期は今月から~
フットワーク強化で隙なし 【フェンシング男子】
男子の6連覇はもちろん狙うところだが、それだけではない。男女それぞれフルーレ、エペ、サーブルの3種目、計6種目が実施されるが、「今年は全ての種目で優勝が狙える」と同部代表の齋藤拓真(農・3)は力を込める。
練習に励むフェンシング部 |
本学学友会フェンシング部の強みは、高校までの競技経験者の多さにある。7大学のうち、「他の大学は10人部員がいたら経験者は2、3人」(齋藤)だが、本学は毎年部員の約半数が競技の経験者で占められているという。
「経験者が多いおかげで、未経験者が強くなれる。未経験者は経験者のうまい人たちに教えてもらえるので、その部分でのアドバンテージがあると思う」と齋藤。「東北大が7大学で一番」と語る強さの源は、恵まれた練習環境にあった。
さらに、大会に向けてはフットワークを強化する練習メニューに取り組んでいる。フェンシングには剣を振る力と足を動かす力の二つがあるが、そのうちフットワークを強化する理由は、「おろそかにしている大学が多い」から。齋藤は「フットワークを生かして、相手の攻撃よりも速く下がることができれば攻撃を受けないし、逆に逃げる相手を追いかけていくこともできる」と分析。他の大学が重視していないからこそ、そこを磨けば大きな差をつけることができると見抜いていた。
フェンシングの魅力は「大きく腕を伸ばして攻撃する瞬間」だという。「攻撃するときは分かりやすく派手なので、ぜひそこを見てほしい」と齋藤。フットワークを武器にした、騎士たちの躍動に期待したい。
◇ ◇ ◇
第61回七大戦フェンシング競技は、8月20日、21日に東京大主管で行われる。
全勝優勝へ チーム充実 【バレーボール男子】
「東北大学学友会男子バレーボール部の伝統」。同部キャプテンの鶴見俊介(工・4)は、インタビュー中に何度もこの言葉を口にした。新型コロナウイルスの影響で前回、前々回大会が中止に。新型コロナが流行する前に開催された第58回大会を知るのは、鶴見ら4年生だけだ。
指示を出すキャプテン・鶴見 |
「普段のリーグ戦とは違って、点を取ったらみんなでコートの中に入って盛り上がるのが七大戦独特の雰囲気。そういうところを後輩にも楽しんでもらって、来年以降に引き継いでいけたら」
勝利への意欲も忘れていない。6連覇という大きな目標に向けて、「勝ちにいく」と明言。「全勝して6連覇を成し遂げたい」とその内容にもこだわりを見せる。目指すのは単なる優勝ではない。
今年のチームは、高いトスを打ち切れるスパイカーが多くいるのが強みだ。「スパイカー中心にゲームを組み立てることができて、レシーブが多少乱れてもしっかりと点数につなげられている」と鶴見。5連覇を振り返って「当時は先輩方が強かった」と言うが、「今は先輩方に負けないくらい、強くてうまいメンバーがそろっている」とチームへの自信ものぞかせた。
新たな歴史をつくり、次代へ伝統を引き継ぐか。男子バレーボール部の挑戦が始まる。
◇ ◇ ◇
第61回七大戦バレーボール競技は、8月15日から19日にかけて行われる。