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【サークル活動】【新型コロナ】「存続に少なからず支障」43% 新型コロナ 爪痕大きく ~新歓・課外活動アンケ調査~

 コロナ禍3年目。授業や社会活動が徐々に元に戻りつつある中、部活やサークルなどの課外活動はどれだけの影響を受けているのか。本紙では先月、課外活動団体を対象に、3年目となったコロナ禍での新歓活動を中心としたアンケート調査を実施した。調査の結果、約4割の団体が「コロナ禍の制限などにより、団体の存続に少なからず支障が出ている」と回答するなど、新型コロナウイルスが大きな爪痕を残している現状が、明らかになった。



「オンラインは厳しい」


 部活やサークルの新歓活動は例年、4月に対面形式で実施される。しかし、新型コロナの流行が始まった3年前からは新歓の形が一変。飲食を含む新歓はもちろん、対面形式での新歓も、日程や方法など一部が規制された。今年度は、4月中の対面新歓は一律禁止。5月には対面が一部解禁されたものの、飲食は引き続き禁止されていた。


 調査によると、部活・サークルの93%が、コロナ禍前は飲食を伴う新歓を実施していた。対面活動が大きく規制されたコロナ禍初年(2020年)は、約半数の団体で入部者数が減少。一方で、コロナ禍3年目となる今年は、引き続き制限が課される中、各団体も工夫を凝らし、コロナ前と比べ入部者数が減少した団体は1割弱にとどまった。


 部員数は各団体で回復傾向がみられるが、活動や、団体の存続は、依然厳しい状態が続いている。新型コロナの感染拡大で、一時は主流となったオンライン活動について、対面と比較し制約があると回答した団体は、ほぼ全ての95%に上った。また、活動制限や部員数の減少などによって、現在も43%の団体が、団体の存続に何らかの支障が出ていると回答した。


新歓制限「厳しい」55%


 今年度の新歓活動の制限について、「厳しい」「妥当」「緩い」の段階で、評価を各団体に求めたところ、半数を超える55%の団体が「厳しい」と評価した。「緩い」と回答した団体はなかった。「厳しい」とする団体からは、4月時点の対面授業の再開状況やキャンパスの混雑具合を踏まえ、対面を禁止とした制限の妥当性を疑問視する声が多く上がった。一方、本学学生支援課の担当者は本紙の取材に対し、新歓期間などの制限について「学内感染症を専門とする医師や専門家の意見を伺い、大学として新歓期間を決定した」と説明する。


5月には対面新歓イベント「スプリングフェスティバル」が開催された =5月7日

 部活・サークルの厳しい現状は、各団体の新歓からも垣間見える。今年度の新歓では、飲食の禁止が学生支援課などから再三周知されていたものの、少なくとも4団体が、飲食を伴う新歓活動を実施していたことが、今回の調査で明らかになった。


 ある団体は、制限自体は「妥当」と評価する一方、飲食を伴う新歓が複数団体で行われていたことに触れて、「規制(の徹底)がここまで緩いのなら、いっそ解禁してほしかった。ルールを守った団体が不利になるのは、本当に腹立たしい」と大学側の対応に不満をあらわにした。制限を「厳しい」とした団体でも飲食の禁止は理解する声が多かったが、それでも一部の団体で飲食新歓が実施されており、大学側の制限の限界が露呈した形となった。


  ◇  ◇  ◇


 調査は、先月7日から14日にかけて、本学学生支援課の協力を得て、各課外活動団体にアンケートフォームを送信する形で実施した。フォームはインターネット上から回答する形式。のべ192団体に送信し、期限までに44団体から回答を得た。集計結果の概要は、以下のPDFから閲覧できる。


【東北大学新聞】新歓活動・課外活動に関するアンケート 集計結果


(集計結果を活用されたい方は、報道部までご連絡ください)

新型コロナウイルス感染症 5594735726475554939
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