【ネット限定】地域と共に創る もりおか町家物語館
鉈屋町は商人の町であり、数多くの盛岡町家が残されている。盛岡町家は町人の職住一体型の住まいであり、間口が狭く奥に長い。過去に盛岡町家を壊して道路を拡幅する計画があったが、地域住民からの反発があり、計画が無くなったという。もりおか町家物語館の時舘公親さんは「盛岡の人は古いものを大切にするのが好き」と語る。
もりおか町家物語館は4棟の建物と2つの空間で構成されている。そのうちの一つである母屋は盛岡町家だ。母屋には「常居」と呼ばれる、家長の仕事場がある。現在は総合案内所や、地域住民の作品が展示されるコミュニティスペースとして利用されている。
浜藤の酒蔵と呼ばれる建物の中には「浜藤ホール」があり、バイオリン教室やお化け屋敷といった企画が開催されている。ジャマイカからライブをしに来た人もいるという。
大正蔵と呼ばれる建物は、1階が蔵の特色や古い町並みをイメージした「時空の商店街」となっている。ここでは盛岡の工芸品や銘菓などを買うことができるほか、岩手の人気店「松ぼっくり」のジェラートを味わうことができる。2階は「時空の展示室」としてブリキのおもちゃなど地域住民のコレクションなどが展示されている。
もりおか町家物語館は地域住民だけでなく、観光客も訪れる。全国からの修学旅行生のほか、外国人観光客も訪れる。外国人観光客の中でも特に台湾やアメリカ、フランスからの観光客が多いという。
もりおか町家物語館は観光施設や市井文化の発信施設、そして地域創生施設としての役割を担っている。今後は、日本の伝統文化や地域で受け継がれてきた市井文化の継承、現存する歴史的建造物の維持活用、インバウンドへの的確な対応など観光施策の推進に取り組み、「心の里」と評されるような施設を目指すという。
