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【ネタ記事】レポート電撃提出作戦 ~ゴムで飛ばせ!紙飛行機~

 学生が一心不乱にウィキ〇ディアを転記……もといレポートを書き殴っている光景がキャンパス各地でよく見られる。だがレポートは書いただけではダメなのだ。提出せねばならぬのだ。




 レポートを期限内に出す。これは万国共通の鉄の掟である。しかしこれは必ずしも簡単なことではない。昨今ではメールで提出可能な場合も多いが、宗教上の都合などでメールが利用できない、またはそもそも手書き指定であるなどの場合、担当教員の居室などにレポートを届ける必要が出てくる。だが締切が差し迫っていると、書き上げたはいいが届けに行く時間が確保できない場合がある。今回我々はそのような場合に、迅速にレポートを提出する手段を検討してみることにした。

 迅速に書類を届ける古典的な方法に矢文というものがある。矢に文を括り付けて相手に打ち込むというアレである。アニメで弓道部の女子が出てきたら十中八九矢文の出番だ。これに倣い、我らも教員に恋文……くらい熱い気持ちのこもったレポートを届けたい。迅速に。

 だが弓矢の扱いは非常に難しく素人には到底無理な話だ。しかし飛ばして届けるという発想はいただこう。そこで我々はもっと手軽なゴムカタパルト紙飛行機という着想を得た。つまり、提出するレポートを飛行機型に折り、輪ゴムの弾性力で提出先まで飛ばす作戦だ。空気抵抗を無視した単純計算では輪ゴム50本程度を連結させ目いっぱい伸ばしてその力で飛ばせば、川内北から川内南への約300mを飛ばすことが可能との結果が得られた。そこで我々は紙飛行機専用のゴムカタパルトを作製、さらに飛行機の折り方を最適化した。ネットで調べた「よく飛ぶ紙飛行機」たちは射出時の初速による空気抵抗に耐え切れずまともに飛行できないことが分かり、最終的に紙飛行機はなるべく細長く、矢文に似た形状に折るのが最適条件であるとの結論が得られた。

 これを受けて行われた川内第一実験場(通称川内サークル棟横駐輪場)での試験飛行の結果、5分の1スケールでの実験ながら予想通りの50m強の飛行距離を達成することに成功。しかし、それを受け川内第二実験場(通称広瀬川土手)で行われた実スケール実験では、射出員の操作ミスによって伸ばしたゴムが暴発。実験は失敗に終わった(このミスにより射出員は川内名誉研究職から青葉山食堂皿洗い部署へ更迭された)。

 残念なことにこの不幸な事故を受け、計画は断念を余儀なくされることになった。なおこの計画について、レポート提出に詳しいトーポレ・ヨスダ氏に話を伺ったところ「レポートを紙飛行機にして提出した場合、受理されない可能性が高い。レポートはなるべく焦らないでいいように早めに取り組もう」とのコメントを頂いた。ごもっともである。
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