【サークル活動】ー第61回ー 男声合唱団定期演奏会
https://ton-press.blogspot.com/2014/01/61.html
11月30日、若林区文化センターにて東北大学男声合唱団の第61回定期演奏会が開催された。
東北大学男声合唱団は昭和26年に創立した、長い歴史を持つ合唱団だ。現在は団員数7名で週3回練習を行っている。
最初にオープニングコーラスとして、現役団員7名が学生歌「青葉もゆるこのみちのく」を演奏。その後、第1ステージでは木下牧子作曲「アカペラ・コーラス・セレクション」より、少年たちがぶつかり合い、認め合っていく様を歌った「サッカーに寄せて」や、寂しさの中にどこか温かさを持った「さびしいカシの木」など計4曲が披露された。7名による繊細さと力強さを兼ね備えた歌声は、多くの来場客を魅了した。
続く第2ステージは本学OBである鈴木徹氏の指揮のもと、21人のOBによる愛唱歌ステージとなった。一曲目の「自由の歌」では音楽の喜びと活力を歌い、その活気溢れる曲調は会場を盛り上げた。
ところが、愛しい人への思いをハーモニーに託した「小夜曲」や滝廉太郎作曲の名曲「荒城の月」の演奏により、会場の空気は一変。どこか物寂しい空気が会場に漂う。最後には宮城県民謡「斉太郎節」を勇壮かつエネルギッシュに歌い上げ、迫力あるソロパートは再び会場を盛り上げた。
最後の第3ステージでは、現役団員7名が再登場。指揮者は電気通信研究所教授である末光眞希氏が務めた。ルネサンス期の作曲家ウィリアム・バードによるミサ曲「キリエ」「グローリア」「アニュス・デイ」の三曲が披露されると、最後のステージに相応しい厳かで神秘的な雰囲気が会場を包んだ。演奏が終わると、来場客は惜しみない拍手を送った。
その後アンコールに応えて歌われた、OBと現役団員の全員による二回目の「斉太郎節」は更なる力強さと迫力を持ち、来場客を圧倒。フィナーレを締めくくった。
合唱団委員長の林智紀さん(2年)は「団員数が7名と少なく、今年の定期演奏会は開催が危ぶまれました。しかしOBの皆様をはじめとした多くの方々のご協力もあり、無事演奏回を終えることができました。とても嬉しく思います。」と喜びを語った。
現在、新サークル棟213号室を部室とする男声合唱団は、新入部員を絶賛募集中とのこと。混声合唱とは一味違った、迫力溢れる男声合唱に触れてみてはいかがだろうか。