【さぁくるどうでしょう】⑧-野鳥の会
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聞こえてくる鳴き声に耳を澄まし、あたりを見渡す。双眼鏡をのぞき込んで鳴き声の主を観察すると野鳥たちのきれいな模様がはっきりと見える。「普段何気なく見る野鳥たちも、双眼鏡を通すと違って見えるから面白いんです」と話すのは野鳥の会代表の青山聡史さん(経・2)。
野鳥の会はバードウォッチングを通して自然を楽しむサークル。土曜日の朝から昼頃にかけて川内や青葉山公園付近を散策している。この日は萩ホール裏から青葉山公園方向へ回っていくルート。およそ1kmの行程を2時間ほどかけてゆっくりと歩く。「バードウォッチングに特別な技術や知識は必要ありません。談笑しながらゆったり、まったりと自然を楽しんでいます」と青山さんは魅力を語る。
当日は残念ながら雨模様。それでも雨足の中、聞こえてくる野鳥の声に耳を傾ける。経験を積むと鳴き声だけで種類判別できるという。発見した野鳥を図鑑で確認し、特徴を調べていく。冬の野鳥のジョウビタキ、広瀬川の川岸にはサギを見ることができた。雨ということもあり、確認できた野鳥の種類は少ないと青山さんは言うが、それでも21種類。普段意識しなくとも周りにはこんなにもたくさんの野鳥たちが潜んでいるのだ。
東北大学は森や山に囲まれているため探し出せる野鳥の種類が豊富である。また青葉山公園付近にはハヤブサの巣があり、全国でも珍しいハヤブサの定点観測地点になっている。貴重な野鳥を観測できることもあり、年間を通して150種類以上の野鳥を見ることができるという。
また年に数回遠征を行い、東北大近辺では見られない野鳥や何万羽という鳥の飛び立ちなどを見に行く。
葉が枯れ落ち、透しがよくなる冬季には、南下してくる野鳥たちが見られる。これからがバードウォッチングの本格的なシーズンだ。バードウォッチングサークル野鳥の会、どうでしょう。