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【ニュース】揺れる歴史的建造物 ~農学部移転で懸念広がる~

 農学部の移転に伴い、雨宮キャンパスの歴史的な建築物が揺れている。正門脇の守衛所と校舎を囲むレンガ塀、また校舎東側の車庫は本学の前身にあたる旧制二高時代の遺構。約1世紀にわたり使われているが、移転後の先行きは不透明だ。




 雨宮キャンパスは、1925(大正14)年に旧制二高が校舎を建設したのに始まる。二高が現在の三神峯公園周辺に移転後も宮城一女高が使用し、49年に本学に引き継がれた。キャンパス内に残る記念樹や宮城一女高の記念碑、旧制二高の教授ゆかりの観音像などの数々が変遷の歴史を物語っている。

 農学部移転は94年9月に計画が始まり、来年度4月から青葉山新キャンパスで開学する。機能は来月から順次移転し、同時に年度内には建物の取り壊し作業も開始。敷地は更地にし、同地を落札したイオンモール側に引き渡す予定だ。

 現在、旧制二高時代の建物を管理している農学部は、「遺構の取り扱いについては、イオン側に判断を委ねている」と回答。大学として、「できる限り遺構を保存する方向で検討中」としている。また、農学部移転後の雨宮町一帯の新たな街づくりについては、現在イオン側が仙台市と協議を進めているところだ。

 今後の予定としては、年度内は影響が少ない建物から取り壊しに着手し、来年度中に本格工事を進めるという。イオン側には18年2月までに引き渡される。移転工事に先立って、農学部では今月28日から30日に「雨宮キャンパス感謝祭」を催す。
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