【ネタ記事】世界のお正月体験記 ~年始のマンネリ打ち破れ~
https://ton-press.blogspot.com/2017/02/blog-post_4.html
お正月……。初日の出を見ておせち料理を食し、初詣に行き新年の始まりに一年の計を立てる、そのような典型的な正月にマンネリ感を覚える人もいるのではないか。少なくとも筆者はその一人である。平和な正月も楽しいが、もっと楽しいお正月の過ごし方があるのではないか。そこで世界に目を向けてみると、お正月の風習も人々の正月観も実に多種多様。「これだ!」筆者の求める刺激的なお正月はここにあったのだ。「やはり時代はグローバル、東北大生として意識は高く世界に向けなければ」そんなことを思ったり思わなかったりしながら、かくして筆者は世界のお正月の風習を実行してみることにした。
最初に参考にした国は情熱の国スペイン。スペインでは、年越しの直前にマドリードの時計台の鐘が12回鳴らされる。その音に合わせてブドウを12粒食べることができれば、新年に幸福が得られるという。ちょうど手元に48粒のブドウがあったので、「俺は4倍の48粒を48秒以内に食べきってやるよ」と後輩たちに豪語し、自信満々にチャレンジを開始した。
開始から約10秒、早くも筆者に苦難が訪れる。口内にたまっていくブドウの皮と種。一気に口に詰め込んだため噛み切ることができない。かといって、飲み込むにはもう量が多すぎて窒息死を予感させる。八方塞がりの状況の中、うめきながらブドウを手に取り続け、最終的に食した数は32個。最初の自信は何だったのか、後輩たちの冷たい視線が突き刺さる。残ったブドウをついばみながら、種の無い品種を選ぶべきだったと後悔を覚えたが、手遅れであった。
次に選んだ国は南米ペルー。ペルーのとある村では、お正月を迎えるに際して村人たちが本気の殴り合いをするという。お互いのいざこざを解消してから新年を迎えるための風習らしいが、何ともバイオレンスな響きだ。殴り合いは一人ではできないので、たまたま部室にいた後輩のIに話を持ち掛ける。本当に殴り合いをすると、万年文化部の筆者に勝ち目もないので、バーチャルの世界で殴り合うこととした。
マ○オやらピカチ○ウやらが登場する某格闘ゲームが部室にあったので、その中で一対一の殴り合いを行った。自慢ではないが筆者はこのゲームに関しては、地元で一番の実力を誇っていた。一瞬で葬ってやるよと意気込んでいたのもつかの間、逆に完膚なきまでに叩きのめされてしまった。「君スマ○ラうまいねえ……」、そうつぶやく筆者の声は震えていた。その後も対戦を繰り返し、ついに筆者が勝利したのは日も暮れようとする頃。夢中でゲームに興じていただけではないかと言われれば否定はできないが、楽しかったので良しとする。
最後の国はルーマニアとイタリア。ルーマニアには願いをこめて硬貨を川に投げ込む風習が、イタリアにはテベレ川に飛び込む風習がある。というわけで訪れたのは仙台市民のソウルリバー、広瀬川。川べりにたどり着いた筆者はおもむろに財布から硬貨をすべて取り出す。5円玉1枚、10円玉4枚、50円玉1枚、100円玉1枚、これが当時の筆者の全財産であった。落単しませんようにと祈りながら投げ込んだ硬貨は、全て川の中に沈んでいった。
残るはイタリアの風習のみ。筆者の心情を表すかのような雨の中、靴下とズボンを脱ぎ捨て、意を決して川へと入る。「あびゃぁぁぁー!!」、声にならない叫びをあげながら川へと入り、ついでに先ほど投げ込んだ硬貨を探し回る。冷たさというよりも痛みに耐えながら、5円玉と10円玉1枚以外の全ての硬貨を回収することに成功した。よくよく考えなくとも、このような行為には生産性のかけらもないのだが、川から上がった筆者は謎の達成感に包まれていた。
今回、刺激的なお正月の過ごし方を色々と模索してみた。確かに楽しかったが、年始早々疲労にさいなまれる形になってしまった。1年の英気を養うという意味でも、お正月はのんびりと過ごすべきである、そんなことを思いながら風邪をひいた筆者は眠りにつくのであった。
最初に参考にした国は情熱の国スペイン。スペインでは、年越しの直前にマドリードの時計台の鐘が12回鳴らされる。その音に合わせてブドウを12粒食べることができれば、新年に幸福が得られるという。ちょうど手元に48粒のブドウがあったので、「俺は4倍の48粒を48秒以内に食べきってやるよ」と後輩たちに豪語し、自信満々にチャレンジを開始した。
開始から約10秒、早くも筆者に苦難が訪れる。口内にたまっていくブドウの皮と種。一気に口に詰め込んだため噛み切ることができない。かといって、飲み込むにはもう量が多すぎて窒息死を予感させる。八方塞がりの状況の中、うめきながらブドウを手に取り続け、最終的に食した数は32個。最初の自信は何だったのか、後輩たちの冷たい視線が突き刺さる。残ったブドウをついばみながら、種の無い品種を選ぶべきだったと後悔を覚えたが、手遅れであった。
次に選んだ国は南米ペルー。ペルーのとある村では、お正月を迎えるに際して村人たちが本気の殴り合いをするという。お互いのいざこざを解消してから新年を迎えるための風習らしいが、何ともバイオレンスな響きだ。殴り合いは一人ではできないので、たまたま部室にいた後輩のIに話を持ち掛ける。本当に殴り合いをすると、万年文化部の筆者に勝ち目もないので、バーチャルの世界で殴り合うこととした。
マ○オやらピカチ○ウやらが登場する某格闘ゲームが部室にあったので、その中で一対一の殴り合いを行った。自慢ではないが筆者はこのゲームに関しては、地元で一番の実力を誇っていた。一瞬で葬ってやるよと意気込んでいたのもつかの間、逆に完膚なきまでに叩きのめされてしまった。「君スマ○ラうまいねえ……」、そうつぶやく筆者の声は震えていた。その後も対戦を繰り返し、ついに筆者が勝利したのは日も暮れようとする頃。夢中でゲームに興じていただけではないかと言われれば否定はできないが、楽しかったので良しとする。
最後の国はルーマニアとイタリア。ルーマニアには願いをこめて硬貨を川に投げ込む風習が、イタリアにはテベレ川に飛び込む風習がある。というわけで訪れたのは仙台市民のソウルリバー、広瀬川。川べりにたどり着いた筆者はおもむろに財布から硬貨をすべて取り出す。5円玉1枚、10円玉4枚、50円玉1枚、100円玉1枚、これが当時の筆者の全財産であった。落単しませんようにと祈りながら投げ込んだ硬貨は、全て川の中に沈んでいった。
残るはイタリアの風習のみ。筆者の心情を表すかのような雨の中、靴下とズボンを脱ぎ捨て、意を決して川へと入る。「あびゃぁぁぁー!!」、声にならない叫びをあげながら川へと入り、ついでに先ほど投げ込んだ硬貨を探し回る。冷たさというよりも痛みに耐えながら、5円玉と10円玉1枚以外の全ての硬貨を回収することに成功した。よくよく考えなくとも、このような行為には生産性のかけらもないのだが、川から上がった筆者は謎の達成感に包まれていた。
今回、刺激的なお正月の過ごし方を色々と模索してみた。確かに楽しかったが、年始早々疲労にさいなまれる形になってしまった。1年の英気を養うという意味でも、お正月はのんびりと過ごすべきである、そんなことを思いながら風邪をひいた筆者は眠りにつくのであった。