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【オープンキャンパス2019・合格体験記】工学部・前期一般入試合格 ~計画と復習を徹底・秋までに基礎固めを~

 「大学受験」というと「つらい」「しんどい」「もう無理」といった悪いイメージを持つ人がほとんどだろう。事実、ほんの数点が合否を分ける厳しい勝負。そんな中でも緊張を和らげ、本番で焦らずに実力を発揮するために、筆者の体験記が役立つことを願う。

 筆者が受験勉強を本格的に始めたのは3年生になってからだ。それまで模試や定期テストの対策しかしておらず、何から手をつけていいのかさっぱり分からなかった筆者が初めに取り組んだのは、計画を立てて勉強することだった。一カ月ごとの目標を具体的に決めたり、その日にやるべきことを頭の中で整理してから机に向かったりするなど、とにかく計画的に勉強することを徹底した。そうすることで次々と課題が見え始め、その一つ一つを潰していくことに専念できた。何より目的を明確にすることで自然と生活にメリハリが生まれていた。

 参考書選びについて悩んでいる受験生も少なくないだろう。そこで、書店の参考書コーナーに何時間も居座った経験のある筆者のおすすめを紹介しよう。本学の入試問題は基本的なものが多い。数学なら『標準問題精講』(旺文社)、理科なら『重要問題集』(数研出版)などが頻出の問題に重点を置いていて良い。基礎が十分できているという人は、自分の解ける問題よりも少し難しめの問題を解くことで本番に対応できる力をつけて欲しい。注意してほしいのが、どんなに良い問題集でも復習を怠っては意味がないということだ。繰り返し使っても飽きない、自分に合ったものを選ぶのが良いだろう。冬になるとどうしてもセンター試験や2次試験の演習に時間を使ってしまうため、秋までには基礎的な問題が解けるようになっているのが理想的だ。

 2次試験対策は大学の過去問に加え、河合塾や駿台予備学校が実施する大学別模試の過去問を各教科それぞれ10年分ほど解き、その復習に時間を割いた。大学別模試は大学の傾向を分析して作られた比較的良質な予想問題なので、傾向をつかんだら、演習量を稼ぐためにこちらを解いてみるのもありだろう。

 夏休みは長いようであっという間に過ぎていく。宿題が終わらず土壇場で一気に片付けるのはもはや夏の風物詩とも言えよう。しかし、この体験記を参考にしたいと思ってくれた方はそんなことにならぬよう、まずは来たるべき秋の大学別模試に向けて基礎力を磨くなど、有意義な夏休みを過ごしてほしい。
高校生向け 9106391435452185444
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