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【オープンキャンパス2019・受験生への指南】物理編

 多くの理系受験生を苦しめる強敵、それは深夜アニメとゲーム、それと物理である。 特に本学の物理は難問だといわれているのは皆さんも知るところだろう。しかし実際は、しっかりと物理の基礎をおさえ、現象の本質をつかんでさえいれば、解くことを楽しめるような良問の森なのだ。物理が苦手だという人の多くは、基礎をおろそかにしたまま、いわゆる「難問」に挑んでいるように思える。ではどうすれば物理を攻略できるか。その一つの指針を以下にまとめた。 

0・現象を理解する 
 これが最も大事である。皆さんは見慣れない問題に当たった途端に、問題を解けなくなったという経験をしたことはあるだろうか。これはほとんどの場合、問題の本質・原理を見抜く力の欠如に起因する。現象を理解していれば、一見ややこしく思える問題も、実はただの円運動や熱力学などの問題に過ぎないことが見抜けるはずだ。では、どうすれば現象を理解できるか。最も手っ取り早い方法は身をもって体験することであろう。例えば、振り子を作って周期を計測してもいいし、振り回してケプラーに思いをはせるのもよい。ブレーキ時の電車のつり革の傾きを見て、慣性の法則を実感するのも有りだ。ストローと銅線、鉄くぎで磁石を作ってみるのもまた一興。とことん物理を楽しむのだ。

1・図を描く 
 情報の整理を視覚に頼るのは極めて有効な手段だ。脳の中だけで処理するのには限界がある。

2・力をすべて書き出す 
 働く力の大きさ・向き・種類を書き込んでいく。力の正の向き、負の向きの設定を絶対に間違えないよう注意しよう。

3・問題を解く 
 いよいよ運動方程式や、力学的エネルギー保存則などの基本的な式を立てていく。上記のことを実行できていればここで間違えることはない。無事に式を立てられたら後は解を導くだけだ。記述式の問いも、きちんと本質理解さえできていればたやすく答えられるだろう。

 指南は以上である。物理嫌いな受験生がこの記事を読んで、少しでも物理アレルギーを和らげることができたのならば幸いだ。 では皆さん、来年の入学式の日に再会できることを楽しみにしている。 
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