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【台風19号】本学図書館学閲で漏水 ~排水孔詰まり 本・床濡れる~

 10月12日から13日にかけて台風19号の影響で本学附属図書館本館が漏水の被害を受けた。主に1階、2階の学生閲覧室が水浸しになり、13日は終日休館。職員は復旧の対応に追われた。今回の被害について本学附属図書館情報サービス課長の三角太郎さんに話を伺った。



 2階学生閲覧室が水浸しになった原因は、図書館屋上の排水孔が落ち葉で詰まったことによると考えている。排水しきれなくなった雨水が天井から閲覧室にしたたり、カーペットが水浸しになった。応急処置として雑巾や新聞紙で雨水を吸収させたり、扇風機で乾燥させたりして対応した。14日から部分的に開館したが、その時点ではカーペットの乾燥作業が終わっておらず、漏水によって床、器具などに臭いも残り、換気を行いながらだった。

 さらには、天井と本棚をつなぐ梁を雨水がつたい、約3000冊の本が濡れた。本棚の通路側からは見えづらい箇所が濡れている本がほとんどで、一冊一冊確認するのに時間を要したという。ただ、濡れた本は大半が現在も入手可能な本だった。三角さんは「貴重な書籍が多数置かれている地下書庫に被害が及ばなかったことは不幸中の幸いだった」と話す。

 また、濡れた本に関しては量が多かったため、ページを開いて自然乾燥で対応するしかなかったそうだ。濡れている本をどこまで処分や買い替えの対象にするかの判断も難しく、今後その線引きをしていく予定だ。「現在も一部の本が乾燥中であり、貸し出し不可の図書もかなりあるため、しばらくは不便をかけると思う」と三角さんは話した。

 他にも2階の蔵書検索用パソコンが使用不可になった。2階に溜まった雨水はさらに1階の学生閲覧室にも落ち、椅子が濡れる、無線LANが使用不可になる等の被害が発生。デスク照明、電源コンセントもショートの危険性を考え、完全に乾燥するまで使用不可になった。

 本学附属図書館本館は1973年に竣工され、過去に雨漏りの被害を受けたことはたびたびあったものの、ここまで大規模な漏水が起こったのは今回が初めてだという。雨漏りの原因となった屋上の排水孔の詰まりに関しても、台風が接近する前日に掃除をしていたが、想像以上に風雨が激しかったのではないかとのことだった。現在は通常通り開館しているが、本や椅子の乾燥などは終わっておらず、完全復旧にはまだ時間がかかる見込みだ。
キャンパス情報 5613491168102629192
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