学習支援センター SLAサポート ~より深い学びを支援~
https://ton-press.blogspot.com/2020/09/sla-support.html
大学での学びは、高校までの学びとは大きく異なっている。より主体的に、より専門的なことを学習するようになり、戸惑うこともあるだろう。そんな学生の手助けをしてくれるのが、東北大学学習支援センターの「SLAサポート」である。
SLAサポートとは、主に新入生の学びを支援するための制度である。他大学と比べても、本学ほど大規模で充実した支援体制を築いているのは珍しい。SLA(Student Learning Adviser)を務めるのは学部3年以上の学生たち。今は36名のSLAが活動している。数学・物理などの理系科目、レポート作成、英会話など、そのサポート内容は多岐に渡っている。SLAは問題の答えを教えるのではなく、そこに行き着くまでの道筋やヒントを示す。それをもとに相談者自身が考えることで、学びを深化させられる。さらに、学生同士の学び合いの場である自主ゼミ実施のサポートや学習イベントも行っており、さまざまな観点から学びについて考える機会を提供している。このように、SLAは学ぶ過程を支援してくれる。
今年度前期は新型コロナウイルス感染症の影響で、すべての学習支援活動をオンラインで実施してきた。定期的に支援を行うことができた一方で、オンラインだと参加するまで活動の様子が見えにくい点が課題であった。今後は広報に力を入れつつ、学生の状況に柔軟に対応しながら、より利用しやすい場にしていく予定である。
学習支援センタースタッフ(教職員)によると、大学で学ぶために高校生の皆さんが今できることは、多角的な視点を養うことである。複数の本を読み比べて内容を検討したり、物事を批判的に考察したりすることが効果的である。また、インターネットを誰でも利用できる時代だからこそ、大量にある情報の真偽や質を見極めていくことが重要である。そして何よりも、自分自身の健康を保ち、規則正しい生活を送ることを忘れてはならない。
受験生の皆さんには、来る大学での学びを楽しみに、勉強への意欲を高めてもらいたい。入学後にはSLAサポートを積極的に利用し、学問の世界を突き詰めてほしい。