読み込み中

【ニュース】レナサイエンス上場 〜新薬 新型コロナ治療貢献〜

東北大学発のベンチャー企業である株式会社レナサイエンス(レナ社)が9月24日、東京証券取引所マザーズに上場した。レナサイエンス社は、本学大学院医学系研究科の宮田敏男教授が大学発の創薬ベンチャーとして設立し、医療機器や医薬品、人工知能ソリューション等の開発、販売等に取り組む。東証マザーズは、東証1部などと比べ、将来性や成長性を評価して投資が行われる証券市場。一般に、証券取引所に上場することで、一般の投資家からの資金調達が可能になる。




今回の上場は、宮田教授らが開発した「PAI‐1阻害薬」の開発がきっかけだ。2000年の設立当初は、医薬品の特許など、知財の管理を主な事業内容としていたが、血栓や炎症につながるタンパク質の活性を抑える「PAI‐1阻害薬」の将来性に注目。18年より、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP)の支援を受け、企業としての体制を整えることで継続性、信頼性を高め、準備を始めてから4年で上場が実現した。「PAI‐1阻害薬」は新型コロナウイルスの治療薬として期待される「TM5614」の原型となっている。


THVPは、本学が100%出資を行う子会社。アベノミクス第3の矢である投資喚起の一環として、13年に行われた産業競争力強化法の制定、国立大学法の改正を受け、15年に設立。上場のノウハウをもつ企業が少ない東北地方において、大学の研究成果を基に設立されたベンチャー企業に対し、資金面や経営面からの支援を行う。THVPの本学教員設立の投資先において、レナ社は初の上場となった。


THVP樋口哲郎代表取締役社長は、今後の事業に関して「本学の強みであるものづくり事業も積極的に支援していきたい」と話す。学生に対しては「ベンチャー企業に関心を持ってほしい。ベンチャーとのかかわりは起業だけではなく、大企業に入り支援をするほか、顧客となることもできる。多くの人が関心を持つことで、そういった企業を成長させることができる」と訴えた。

ニュース 3865183240108061881
ホーム item

報道部へ入部を希望する方へ

 報道部への入部は、多くの人に見られる文章を書いてみたい、メディアについて知りたい、多くの社会人の方と会ってみたい、楽しい仲間と巡り合いたい、どんな動機でも大丈夫です。ご連絡は、本ホームページやTwitterまでお寄せください。

Twitter

Random Posts