【入学お祝い号2022】新入生Q&A 入学準備 先輩の経験に学ぶ
本紙は、多くの新入生が抱く疑問に対し本学学生から回答を得て、入学前に知っておくべきことをまとめた。本紙のTwitter公式アカウントの「質問箱」に新入生から寄せられた新生活に関する質問への回答や、本学学生を対象に実施したアンケートの結果を紹介する。(照井希望)
授業
【対面授業とオンライン授業の割合】
全学教育は、新型コロナウイルスの流行が小康状態にあった昨年10~12月は対面授業が中心だった。しかし、今年に入って急速に感染が拡大し、対面授業の多くがオンラインに変更された。成績評価として期末試験を予定していたものの、やむを得ずレポートに変更した授業もあった。全体的に、年明けから対面授業が大幅に減少している=図1=。
昨年、本紙は「コロナ禍の教室」という連載で本学学生や教員にコロナ禍の授業形態について話を聞いた。その際、オンライン授業を経験した上での対面授業の良さについて、教員からは「学生の反応や授業中の雰囲気に応じて内容を調整できる」、学生からは「先生との意思疎通や質問がしやすい」などの意見が挙がった。オンライン授業では受講生や先生と交流しにくいのに対して、対面授業は質問や議論がしやすく交友関係を築く貴重な機会でもある。したがって、全学教育は対面授業が推奨されている。
仙台での暮らし(45行)
【原付きと地下鉄のフリーパスでは、どちらがお得か】
一人暮らしをする場合、通学や買い物などの移動は家族の送迎に頼ることができない。したがって、毎日の移動手段は重要である。特に、原付きと地下鉄のフリーパスのどちらを買うか迷っている人は悩みどころである。
原付きの便利なところは、好きな時間に使えたり、荷物が楽に運べたりするところだ。免許は、最短1日で取得できる。一方、路面が濡れたり凍結したりしていると滑りやすく、他の移動手段に比べ、事故のリスクも大きい。
地下鉄は天候に左右されず、速く安全に移動することができる。本数が多く、乗車までの待ち時間も短い。一方、地下鉄沿線以外の場所は行きづらく、運行時間帯も限られている。地震などの災害で運行が停止する場合もある。
原付きの平均相場は、新品で10~20万円台、中古で数万~10万円台である。加えて、保険料・ガソリン代などの維持費数万円がかかる。仙台市地下鉄のフリーパスは、東西線南北線ともに1ヵ月6990円、6ヶ月4万1940円である。
原付きと地下鉄のフリーパス、どちらを購入する方がお得かは、住む場所にもよる。最寄り駅との距離や、安全性などを考慮する必要がある。
部活動・サークル
【部活動・サークルに入ったきっかけは】
本紙は3月、SNS公式アカウントやLINEなどを用いて、本学の学部1年生(3月時点)を対象に「昨年の新歓期間における情報収集」に関してアンケートを実施し、46人から回答を得た=図2=。
昨年の新入生が部活動・サークルに関する情報の入手元として用いていたツールは「Twitter」が抜きん出て多かった。多くの団体は、主にTwitterで団体の紹介や新歓の日程を発信している。興味のある団体をフォローしておけば、情報を見逃す心配もない。Twitterが情報収集の鍵である。
興味のある部活動・サークルへの入部の決め手となったものは「新歓イベント(説明会、体験会など)」が最も多かった。実際にイベントに参加することで、詳しい活動内容や団体の雰囲気を知ることができる。各種イベントに積極的に参加することをお勧めする。
その他
【今のうちにやっておきたいこと】
本格的に授業が始まるまでにやっておくべきことは「入学者の手引き」をよく読むことだ。3月に大学から郵送され、大学のシステムを利用する東北大ID(個人ID)や学生用電子メールに関することが説明されている。3月下旬~4月に行われる健康診断やオリエンテーションの日程、入学者の提出書類一覧なども掲載されているので、丁寧に確認しよう。4月の学部オリエンテーションで渡される「履修の手引」も重要である。この他、東北大生協学生委員会(おおわん)が作成している「新入生応援冊子『ぽてと』」が新入生に配布されている。大学生活の概要や大学生協に関する情報を仕入れて、新生活に向けた準備の参考にしよう。