報道部員、オンライン学会に潜入してみた
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8月10日~先月10日、日本教育心理学会第65回(2023年)総会がオンラインで開催された。教育学部に在籍する筆者は、将来の研究に役立つ知識を一つでも得たいと思い、本総会への参加を申し込んだ。
本総会は完全にオンラインで行われ、発表論文や発表資料はすべてウェブ上で閲覧、ダウンロードが可能だった。シンポジウムは、その模様の録画が公開されるオンデマンド形式で、20以上のトピックから興味に応じて自由に視聴できた。個人発表は資料や論文などが公開される形で、その総数は300を超えた。
先月5日には、学会企画シンポジウムの一つ「非認知能力」のアフタートークセッションがオンライン会議ツールを用いて行われ、筆者もテーマに興味を持ち参加した。セッションは、発表者がシンポジウムでの発表内容を振り返った後に、参加者からの質問や意見に答えるという流れ。シンポジウムのテーマと異なる分野の研究者も参加するため、新たな視点からの質問や指摘が次々と飛び交っていて面白かった。
サイトには発表の出展者と参加者がメッセージを送受信できる機能が備わっており、双方が気軽にやり取りできる場が設けられていた。また、本総会の学部学生の参加費は千円と、一般の参加者に比べかなり割安だった。参加のハードルは低くとも、最新研究の知見に触れられる機会は充実していた。本総会への参加を無駄にしないよう、学び続けたいと思う筆者であった。(上野日菜多)