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【卓越大学】選定を「歓迎」58% 資金面で懸念拭えず

  先月、本学が初の認定候補に選定された「国際卓越研究大学」制度について、大学内外から高い関心が寄せられている。本紙は先月20~22日の間、本学の学生を対象に、SNSを通じて今回の認定に関するアンケート調査を実施した。121件の回答で、本制度について「知っている」とした人は67%、「聞いたことがあるが、内容はよくわからない」が33%、「知らない」は0%だった。



 本学が国際卓越研究大の認定候補に選定されたことを「歓迎する」とした人は22%、「まあ歓迎する」は36%。「歓迎しない」13%と「あまり歓迎しない」28%に対し、歓迎の立場にある人が合わせて58%で、上回った。






 認定を歓迎する人に複数回答でその理由を聞いた質問では、「学生が研究面で支援を受けられる」が最多の62%で、「学生が経済面で支援を受けられる」の49%を上回った。「研究環境が改善される」が54%、「研究の選択肢が広がる」が46%と、大学現場における研究への高い関心がうかがえる。一方、「他の大学が認定されるより好ましい」が33%に上るなど、消極的意見も聞かれた。






 同様に、認定を歓迎しない人に複数回答でその理由を聞いた質問では、「『稼げる研究』が優先され、研究の自由が損なわれる」が69%、「事業成長の目標が現実的ではない」が67%を占めた。資金的問題が研究活動に影響することを懸念する動きがあるとみられる。また「大学の自治が揺らぐ」が54%、「大学の統治体制が変わる」が31%、「大学内外の議論の過程が不透明」が48%と、運営体制に対する疑念や不信感が表れた。「入試制度が変更される」は31%で、詳報が待たれている状況にもかかわらず、選抜制度への注目度の高さが明らかになった。



 本学が先月に受けたのは国際卓越研究大の「認定候補への選定」であり、正式な認定・認可については今後の動きを待つこととなる。計画の取り組みは長期に及ぶものも多く、関連する情報がいまだ検討中であることは自然だが、認定されればその影響はこれまでにない大きなものとなるだろう。本学の計画案の正確な内容とその意図が多くの学生に伝わっているとは言いがたい。本調査は学生を対象としたものだが、教職員や事務職員ではどうか。認定への期待の反面で、声高に「挑戦」を語るだけではない、透明性の高い現実的な方策と丁寧な説明が求められている。

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