【調査】英語試験比較 「受験経験あり」TOEIC最多

 英語の運用能力を測る試験には、英検やTOEICなどさまざまな種類がある。中でもTOEIC、TOEFL iBT、IELTSは、大学生が進学や留学、就職などに向けて受験する機会が多い。これら3試験の受験経験や受験理由についてアンケートで本学学生に聞いたところ、回答者の約3人に1人が3試験のいずれかを受験したことがあると答えた。そのうち9割近く、回答者全体で約3割には、TOEICの受験経験があった。(上野日菜多)






TOEIC人気 理由は「就活に有利」


 本紙では、英語試験に関するアンケートを3月27日から先月9日まで実施。本学学生74人から回答を得た。回答者全体の結果としては、「どの試験も受験を検討したことはない」と答えた割合が37.8%を占めた=図1=。「受験したことがある」は33.8%、「受験したことはないが、受験を検討あるいは予定している」は28.4%だった。



 3試験のうちどれを受験したことがあるか、またはどの受験を検討しているかを聞いたところ、TOEICを選択した人の割合が大半を占めた=図2、3=。その理由として、「就職活動において有利になると頻繁に耳にするため」といった就職におけるメリットに言及したコメントが多く見られた。加えて、大学で外国語科目の単位認定に利用できることや、他の英語試験と比べて受験料が安いことなどを挙げる意見もあった。



 TOEFL iBTとIELTSは、実際に受験したことがある人の割合がそれぞれ、全体の約5%と約1%だった。しかしTOEFL iBTは、回答者全体の約12%が受験を検討しており、結果を国内外の大学院への進学に役立てたいという声が多かった。



英語試験への関心は進級とともに高まる


 調査結果から、どの英語試験も受けたことのない人が今後の受験を検討しているかどうかについて、学年によって傾向が異なることが分かった。学部1年生の回答群では、受験未経験者のうち7割以上が「受験しない」と回答したが、学年が上がるごとにその割合は減少していた。また学部1~3年生の回答群で3試験を「受験したことがある」と回答した割合は30%を下回ったのに対し、学部4年生の回答群では75%を超えた。

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