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【ネタ記事】500円で「作る」楽しみを味わう

 500円で人はどこまで楽しめるのだろうか。今や身の回りには娯楽があふれ、お金をかけてもかけなくても思い思いに「楽しむ」ことができる。その一方で頻繁に痛感させられるのは、「何をするにもお金がかかる」ということだ。たったの500円。されど500円。「一円を笑うものは一円に泣く」とはよくいったものだが、その500倍に当たる500円には、どれほどの可能性が秘められているのか。小紙が500号目を迎えることにかこつけたさまざまな挑戦を通し「500」の大きさを実感した我々は、その可能性に懸けることにした。



 本企画に臨むのは筆者と部員Tである。「500円を使ってどこまで楽しめるか」というテーマのもとそれぞれ自由に楽しんでくるという内容だ。



 筆者は羊毛フェルトを使った手芸をすることにした。作るのはヨークシャーテリアのぬいぐるみである。材料と道具は全て百円ショップでそろえた。折角なので普段はしない手芸をやってみようと軽い気持ちで選んだ内容であったが、予想以上に難しい。ふわふわの羊毛を専用の針で刺し固めることで形を作っていくのだが、なかなか思い通りの形にならない。時間を忘れ、夢中で針を刺していくうちに、何とか完成させることができた。見本よりも微妙に細長くなってしまったが、自分の手で作ったためか、そこも愛嬌のように思われる。



 久々に工作がしたいと考えたTが作ったのは三味線である。500円はカップ麺や木材などの材料費とした。通常高価な楽器であっても自作してしまえば500円で楽しめる。工作で作れる楽器をインターネットで検索したところ、カップ麺の容器を利用した三味線の作り方がヒットした。手作りといってもなかなかのクオリティで、音階の調節も可能である。実際にTが演奏した音源には「かえるのうた」が収録されていた。作る工程だけでなく、完成後も演奏を楽しめたそうだ。



 何をするのか事前の打ち合わせをせずに行った今回の企画だったが、筆者もTも500円から何かを「作る」ことに楽しみを見出していた。日々新聞作りに勤しむ報道部員らしい結果だったといえるだろう。500円の消費によって生み出せるものは、文字通り無限大だ。あなたは500円をどう楽しむだろうか。

(藤野こころ)

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