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【ネタ記事】デジタルデトックス50.0時間 待ち合わせに苦労

 現代を生きる我々はスマートフォンといった電子機器に依存する傾向がある。そこで、小紙500号を記念して500時間デジタルデトックスを行った。と書きたかったが、500時間つまり20日間は記事が締め切りに間に合わなくなるため50時間のデジタルデトックスを行った。500時間を期待していた読者の方には申し訳ない。50時間というと、2日間と2時間電子機器が使えなくなることであるため、春休みの帰省中に行うことにした。



 1日目は筆者の地元である神戸に遊びに来た大学の友達を案内する予定が入っていた。本企画のことはあらかじめ伝えておき、スマホが使える前日に集合場所と時間を決めていた。しかし、当日集合時間になっても友人は来なかった。集合場所にした三ノ宮駅は、JR、阪急、阪神そして地下鉄の4種類の鉄道会社があり、それぞれ二つずつ改札口があり間違えやすい。さらに、友人は留学生であり、意思疎通が難しかった。各改札を歩き回って、40分遅れで集合することができた。



 すでに限界を感じ始めていたが、デジタルなし神戸旅行が始まった。地元の地理は頭に入っているため、旅行はスムーズに進んだ。次に困ったのは友人のホテル探しのときだった。普段ならスマホで一瞬だが当然使えないため、あらかじめ控えてきてもらったホテルの住所を目指して、街中のマップや電信柱を頼りにそれらしい所を歩き回った。スマホを使えば10分で着くところを40分かけてたどり着いた。ホテルに着いたときは達成感により、普通のビジネスホテルが特別に見えた。



 2日目は、実家の手伝いを行った。正直余裕だと思っていた。なぜならうちは農家だからである。農業に電子機器が必要ないと思った筆者は、普段は頼まれても半分ぐらいしかやらない、うちの手伝いを自ら申し出た。しかし現実は上手くいかないものである。その日に限って、与えられた作業は授業(両親は農業の学校を最近始めた)の資料づくりであった。資料内の各野菜が何科かを書かねばならず、いつもならWikipediaですぐに調べるものを、農学の本や辞書で調べることとなった。また、夕食も両親と食べに行ったのだが、スマホでアンケートに答えた人にはデザートがサービスされた。両親はどちらも回答し、おいしそうに食べていた。デジタルデトックスはもう続けられないと思いきや、時計を見るとなんと50時間を達成することができた。



 こんな面倒な企画に協力してくれた友人へ感謝したい。不便は不便だが意外となんとかなった。それどころか、いつもスマホを見ている時間に本を読み、有意義に過ごしたり、スマホに屈しなかった達成感を得られたりと良いことも多かった。50時間は長かったが、1日くらいはやってみてほしい。  (岡野耕大)

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