東北大生 夢を抱いて~13年前と現在を比較~
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■13年前の学生の夢
本学学生400人の夢を調査した、2012年10月号の400号記念特集「東北大400人の夢」を振り返る。
「七大戦優勝」「インカレで東北大がいい結果が出ますように」「ラクロスで東北地区でてっぺんとる」など部活動に関する夢が多い。部活動を懸命に取り組む当時の本学学生の様子が見受けられる。
学業に関する夢には「博士号をとる!」「エネルギー関係の研究者になる」「大学教授になって世界を平和にする」といった学生のその先を見据えたものから、「ノーベル賞をとる」「文系初の宇宙飛行士になる!」といった挑戦的なものもあった。
生活に関する夢は、文学部の学生の堅実的な回答が目を引いた。「いい父親になる!」「結婚して庭つき一戸建てに住む」と回答した人は、学生のうちから人生設計を思案している。他方で「死に際に愛する妻や子供たち、孫に看取られつつ『いい人生だった』と振り返りながら餅を喉につまらせて死ぬこと」「私はとても大きな夢を持っているが、それを描くにはこの字数では少なすぎる」といった個性的な回答も見られた。
その他には、法科大学院の学生の「最高裁で勝って新しい判例を出すこと」や、工学研究科の学生の「最速かつ事故ゼロの民間航空機を造ること」、理学部学生の「量子コンピュータの実現」などの回答があった。
■今、何を夢にみるか
同アンケート調査を行ってから13年、本学の学生はどのような夢を抱いているのか、グーグルフォームでアンケート調査を行い、18件の回答を得た。唯一、票が重なったのは研究者で、2票を獲得した。研究に関連した回答には「創薬研究者」「新規材料を研究する」「製薬研究職」などがあった。その理由として「今後も研究していきたい」「自分のやりたいことと収入を両立できそう」「創薬は人を助けることに役立つから」といったものが挙げられた。生活に関する夢が最も多く、五つの回答を得た。「家族と美味しいものを食べて悠々自適に暮らす」「幸せな家庭を持つこと」「自分の好きなこと、やりたいことを見つけてそれをやりながら穏やかに生活したい」から本学学生の実直さがうかがえる。具体的な職業では高校教師、公務員の回答を得た。