へっぽこ報道部員、記事執筆に失敗
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小紙に目を通してくれた方の中には、報道部には学業の傍ら記事執筆もしっかりこなす学生ばかりが所属していると思う方もいるかもしれない。実際は、堂々と言えたことではないが、周りの寛容さに助けられてなんとかやれている部員もいるのだ。この記事をきっかけに、新入生の報道部に対するハードルが下がれば幸いである。
記事の締め切り日から10日は経とうかという日のこと、筆者は頭を抱えていた。記事を提出するめどがほとんど立っていなかったためだ。
筆者は以前からあるキャンパス内での現象について疑問があったので、この枠の記事の内容をそれに決めた。取材の段階になって問題が起きた。
記事執筆には確実な情報が欠かせない。しかるべき方法で大学に問い合わせるのが最も確実な方法だが、それに気づくのが遅すぎた。単身現地に行って周囲を見て回ったが正確な内容がつかめず、その不審者にしか見えない取材の結果得られたのがあやふやな情報ばかりだったのである。
悩む間にも時間は過ぎる。いつも優しい先輩から、記事の進捗を心配するメッセージも届いた。数日後には紙面の最終確認があるのだ。後悔に包まれながら返信した。
「結構、あやしいです……」。
報連相は大切だと知っておきながら情けない限りである。先輩になるという自覚をもって気を引き締め直したい。
(津波依織)