【一言居士】ー2025年5月号ー
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新年度が始まり、早くも一月が経った。新入生は高校から大学へと環境が大きく変わり、上級生は次の進路に向けて動き出している人も多いだろう▼春といえば、新たな人との出会いがあるものだ。自分の限りある人生をどういう友人、仲間と過ごせるかは、きっと何にも代えがたく重要なことだろう▼春にはいわゆる卒業ソングや、新生活を応援する歌が多く聴かれている。その中で取り上げたい曲が、シンガーソングライターSG氏の「僕らまた」である。韓国の仁川出身の彼は、日本に惹かれてここ仙台に留学し、人生の半分ずつを日本と韓国で過ごしている▼この曲の中に「片道の人生に出逢いと言う宝物」「これからの長い旅に思い出と言う贈り物」という歌詞がある。人生でかけがえのないものが、この短い言葉に詰まっているような気がした。人は長い旅の最後で何を思い返すのだろうか▼さて、もう5月になり、春も終わりに近づいていく。ことさら新入生は人との出会いを大切にして大学生活をさらに満喫してほしい。
(文責・瀧沢和樹)