【秒撮】桜
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西公園のお花見広場は、本学学生や教職員にとってなじみ深い場所だろう。春には、新歓や研究室の花見会場としてよく利用される。花見期間のにぎわいは、川内と繁華街の喧騒との距離を少しだけ近くしているように感じる。
おふくろ弁当亀岡店前の桜並木は対照的だ。広瀬通から歩道橋を渡り西公園まで達した春の陽気さは、仲の瀬橋に阻まれすっかり鳴りを潜める。そこにあるのは、普段と変わらない姿だ。おふくろ弁当からの香ばしい匂い、利用客や通学する学生らの姿。当然、花見客はいない。弁当を腕に下げ、店から出てきた人々は眼前に広がる桜を気にも留めずどこかへと去ろうとする。散った桜の花びらが弁当を携えた手に落ちた時に初めて顔を上げ、そこに桜があることに気付く。
新入生が新歓のビラを受け取るのは最初だけだ。数日たつ頃には気にも留めずどこかに去っていく。風で掲示板から吹き飛んだビラが誰かの手に渡り、興味を持ってくれることはあるのだろうか。新歓のビラは桜の花びらに成り得るのだろうか。
