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【インタビュー】東北大学附属図書館 米澤誠さん ~大学の学びについて~

 東北大学附属図書館で総務課長を務める米澤誠氏に、大学図書館の利用について、また大学での学びについてお話を伺った。  
 


―「大学図書館」とはどんな場所でしょうか 

 「図書館」と聞くと、新入生の皆さんの多くは高校までの図書館のイメージで、「静かに本を読んだり、勉強をしたりする場所」というようなことを思い浮かべるのではないでしょうか。確かに大学図書館ではこれまでの図書館と同じように、勉強やレポート作成などを行うことができます。しかしそれ以上に発展的な役割として、「自ら学ぶ力」を身につけることができる場所です。大学の図書館は高校のものと比べると蔵書の数も豊富で、資料の専門性もかなり高くなっています。そのため、自分が興味を持っている分野についての学びをより深めることができるのです。 

―現在東北大学附属図書館はどのように活動していますか 

 本館1号館が改修工事中なので、2号館を中心に開館しています。業務は貸し出しの他に学習スペースの開放なども行っています。学習スペースと言っても静かに勉強する場所だけではなく、仲間と意見交換ができるスペースも作っています。一人で黙々と勉強することだけが「学び」ではないでしょうから、サークルや自主ゼミの活動で「学びの場」として利用してもらえると嬉しいですね。 

―改修工事についてお聞かせください 

 現在図書館本館1号館は老朽化した電気・水道・空調等のインフラを新しいものに整備するため、大規模な改修工事を行っています。工事自体は7月末までかかることになっているので、全面開館はまだ先になりそうです。新入生を含め利用者の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただければと思います。 また、インフラ等の入れ替えだけではなく内装も新しくしています。グループ学習スペースにあたる「ラーニング・コモンズ」は改修前より広くなり、本棚とパソコン周りの学習環境も一新してより快適に利用できるようになります。他にも新たに「グローバル・ラーニング・エリア」を整備する予定です。ここでは語学の資料や留学生との交流スペースなどを設置することで、留学等を考えている学生のみなさんを受け入れられればと考えています。 

―これからの大学図書館について抱負をお聞かせください 

 いつでも学生さんのホームでありたいです。特に用事が無くても「そうだ、図書館にでも行こうか」と気軽に利用してもらえるような、そんな居心地のいい学びの場所を提供していきたいと思います。図書館は人と過去の資料とが出会う場であり、人と人とが出会う場でもあります。新入生の皆さんが図書館でのたくさんの出会いを通じて、自分の「学び」を高めていけるよう応援できればと思います。 

―最後に新入生へ向けたメッセージをお願いします 

 せっかく大学に来たのですから、ぜひ楽しんで学んでほしいと思います。講義だけが大学の学びではありません。サークル活動や自主ゼミ活動は、座学ではなかなか得ることができない学びをもたらしてくれます。この大学ならではの学びを存分に味わってください。きっと将来の就職活動の武器になり、ひいては社会で通用する力になっていくでしょう。 積極的に自分の興味を満たしていく「自ら学ぶ力」は、大学を卒業してからもきっと大きな力になります。どんどん図書館を活用して、「自ら学ぶ力」を育てていってください。

 東北大学附属図書館では、毎年新入生へ向けたオリエンテーションを行っている。今年は4月4日、7日、8日に川内南キャンパスの本館2号館で開催される。また、4月中旬には図書館の使い方講座も開催予定。
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