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【東北大学祭2018】モーリー・ロバートソン氏講演 ~EDMの歴史と日本音楽への反映~

 タレントでミュージシャンのモーリー・ロバートソン氏を講師に迎えた講演「EDMの歴史と日本音楽への反映」が学祭3日目、萩ホールにて行われた。ユニークな演題に興味を抱いた人が多く詰めかけていた。




 講演の始めに、モーリー氏はEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)について「あと数年で我々の生活に広く浸透する」と述べた。そしてステージに並べたDJ機材を用いて実際にパフォーマンスを披露。きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」やDream5の「ようかい体操第一」など日本のポップス音楽にEDMの名曲をミックスし会場を沸かせた。

 次の話題はEDMが世界中で爆発的なブームとなるまでの歴史についてだった。EDMの前身となるアシッドハウスというジャンルの誕生には、日本の企業が開発したリズムマシーンが深く関わっていたことや、海外での音楽ブームはドラッグとも深く結びついていることが説明された。

 音楽に熱狂する若者のムーブメントはしばしば政府や警察から抑えつけられる。モーリー氏はイギリスでのハウス音楽が人気となった背景には、当時のサッチャー政権のの経済政策による貧困に苦しむ若者の増加があったことを指摘。政府の規制にあっても収まることなくハウス音楽の人気が確立されたことに、若者の秘めた力を見出したと語った。

 最後には、現代におけるEDMのブームの在り方が、実際の曲の配信サイトの映像とともに説明された。大量の曲が販売され爆発的な人気を得るものもあるが、その多くは動画投稿サイトなどで即座に解析され、あっという間に飽きられてしまう。大量供給と高速消費を特徴とするEDMを、モーリー氏は「とても資本主義的」と表現した。

 DJパフォーマンスに始まり、モーリー氏のユーモアを交えた軽妙な語り口に、会場には笑いが絶えなかった。退場時には口笛も飛び、熱気に満ちた講演となった

※「東北大学新聞」450号(2018年12月中旬発行予定)では、モーリー氏へのインタビューの様子をお届けする予定です。
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