【ボランティア活動】 りるまぁと 復興野菜を朝市で販売
https://ton-press.blogspot.com/2013/11/blog-post_2.html
歴史ある老舗が軒を連ねる仙台朝市。その中に、週に一度の土曜日だけ若々しい声が響き渡る。かわいらしいニンジンの看板が目印の「りるまぁと」からだ。販売しているのはただの野菜ではない。仙台市若林区で津波にのまれ、かつてガレキに埋まった農地で栽培された「復興野菜」である。仮設住宅で暮らす方々らが作ったグッズも棚に上る。
「今日は太くて長いねぎがおすすめですよ」。
道行く人々に、身振り手振りで呼びかける。声を張るのは東北大学を中心とした県内の学生。仙台市若林区で震災復興・農業支援のボランティアを続ける団体「ReRoots」の皆さんだ。「復旧から復興へ、そして地域おこし」をコンセプトに、農地のガレキ撤去や農業の手伝いなど、農業を基礎とした地域づくりを目指してきた。そして昨年11月、津波被災地の現状を市街地にも伝えたいという思いから、仙台朝市の一角に「りるまぁと」をオープンさせた。
「自分たちが復旧をお手伝いした農地で育った野菜なので、いっそう感慨深いです」。そう語るのは今年からメンバーに加わった長田佑太さん(農・1)。大学で復興支援に携わりたいと考えていた長田さんは、数あるボランティア団体の中からReRootsを選択した。理由は「自分の専門である『農』を通して地域復興を図っている点に魅力を感じた」から。今では週に1度ほど、自転車で若林区へ行き、作物の出荷に向けての作業を手伝う。
店頭に並ぶ野菜に共通するのは、生産者の名前が書かれたシールが貼られていることだ。りるまぁとと提携している4軒の農家のバックグラウンドは様々。津波に浸かったトラクターを自分で修理して使っているところもある。それでも、各農家は農薬を抑えたり有機肥料を用いたりと、美味しい野菜を作るために工夫している。「農家さんの努力を伝えられるよう、『話を売る』という心意気で説明しています」と長田さん。収益の8割は農家へ、2割はReRootsの活動資金となる。
今月、震災後初めて作付けしたコメが店頭に並んだ。メンバーは復興への手ごたえを感じている。「農地の復旧が進んでいる今、課題はどうやって外から人を呼ぶかです。りるまぁとを訪れた人が若林区に足を運んでくれて、それが地域の活性化に繋がってほしいです」。
来月で1周年を迎えるりるまぁと。若い力が、土曜日の朝市に活気を与えている。
「今日は太くて長いねぎがおすすめですよ」。
道行く人々に、身振り手振りで呼びかける。声を張るのは東北大学を中心とした県内の学生。仙台市若林区で震災復興・農業支援のボランティアを続ける団体「ReRoots」の皆さんだ。「復旧から復興へ、そして地域おこし」をコンセプトに、農地のガレキ撤去や農業の手伝いなど、農業を基礎とした地域づくりを目指してきた。そして昨年11月、津波被災地の現状を市街地にも伝えたいという思いから、仙台朝市の一角に「りるまぁと」をオープンさせた。
「自分たちが復旧をお手伝いした農地で育った野菜なので、いっそう感慨深いです」。そう語るのは今年からメンバーに加わった長田佑太さん(農・1)。大学で復興支援に携わりたいと考えていた長田さんは、数あるボランティア団体の中からReRootsを選択した。理由は「自分の専門である『農』を通して地域復興を図っている点に魅力を感じた」から。今では週に1度ほど、自転車で若林区へ行き、作物の出荷に向けての作業を手伝う。
店頭に並ぶ野菜に共通するのは、生産者の名前が書かれたシールが貼られていることだ。りるまぁとと提携している4軒の農家のバックグラウンドは様々。津波に浸かったトラクターを自分で修理して使っているところもある。それでも、各農家は農薬を抑えたり有機肥料を用いたりと、美味しい野菜を作るために工夫している。「農家さんの努力を伝えられるよう、『話を売る』という心意気で説明しています」と長田さん。収益の8割は農家へ、2割はReRootsの活動資金となる。
今月、震災後初めて作付けしたコメが店頭に並んだ。メンバーは復興への手ごたえを感じている。「農地の復旧が進んでいる今、課題はどうやって外から人を呼ぶかです。りるまぁとを訪れた人が若林区に足を運んでくれて、それが地域の活性化に繋がってほしいです」。
来月で1周年を迎えるりるまぁと。若い力が、土曜日の朝市に活気を与えている。