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【サークル活動】化石採集は「宝探し」 ~東北大学地学ゼミナール~

 記者を出迎えてくれたのは、一見何の変哲もないただの岩石。しかし目をこらしてよく見てみると、鈍く輝く虹色の「何か」が見てとれる。一体これは何だろうか? 答えは「メタプラセンチセラス」。アンモナイトの一種で、れっきとした化石である。この化石を見せてくれたのは「東北大学地学ゼミナール」の皆さん。今回はその活動内容と化石採集の魅力について伺った。




 東北大学地学ゼミナールは化石や鉱物の採集や地形の見学を中心に活動しているサークルだ。週末には露頭や崖に出向き、工具を使って化石を探す巡検を行っている。

県内ではアンモナイトがしばしば見つかるという利府町や、南三陸・気仙沼といった太平洋沿岸部やなど、様々な場所に足を運んでいる。川内キャンパス北側の澱橋周辺でも化石が見つかることがあるそうだ。他にも毎年夏の北海道合宿や岩手・福島など、近隣の道県も頻繁に巡検している。採集した化石は部室に持ち帰り、ハンマーやタガネ、歯ブラシなどの道具を駆使して岩石から削り出す。仕上がったものはケースに入れて大切に保存しているそうだ。

 「初めての採集で大きなサメの歯の化石を見つけたのが入部のきっかけでした。いつの間にかのめりこんでしまいましたね」と語るのは部長の小林真一郎さん(理・2)。部員は地学系専攻の理学部を中心に、工学部や経済学部、医学部など、幅広い学部から集まっている。

そんな彼らが口を揃えて語るのは、化石採集の奥深い魅力だ。貝や葉といった化石は比較的簡単に見つかるものの、アンモナイトやサメの歯などの貴重なものと出会うのは難しい。一回の採集で何の収穫もなく終わることもある。しかし、めげずに何度も巡検して目当ての化石を掘り当てる瞬間は何物にも代え難い感動を覚えるという。「思わず叫んでしまう人もいます。ただの石ころや砂の塊から化石を見つけ出す。まさに宝探しですね」と小林さんは目を輝かせた。

 東北大学地学ゼミナールは新サークル棟404号室で活動中。ツイッターアカウントは以下の通り。
@chigakuzemi
サークル活動 5063784781789366909
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