学友会落語研究部 創部55周年の節目迎える
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学友会落語研究部(以下落研)の第155回定期落語発表会「新作落語発表会」が10月18日に仙台市民会館で開催された。落研では年3回定期発表会を行っている。創部55周年を迎え、今回の落語会は、本学落研として初めて新作落語のみで行われた。独演会ではなく寄席形式で行われる、全作品が新作落語の落語会は、東北地方の落研史上初の試みであり、全国的にも珍しい企画である。
新作落語発表会を開催するにあたって、「大正元年以降に存命した者の創造物であること」と「昭和二十年以降に存命した者の創作物が番組表の過半数を占めること」という基準を定めた。
村井利彰さん(経・3)は「毎年ずっと古典だけでは成長できない。新作落語は常連さんにとっては新鮮なものに写る。また、とっつきやすいために新規のお客様が増えることにもつながるのでは」と語る。点も古典落語とは異なる。
新作落語の特色の一つに、多くの古典落語には見られない現代口調がある。また、落語の中にパソコンが登場したり、昔からあった駕籠ではなく自動車が登場するなど現代の物が出てくる点も新作落語ならではだ。
今回の落語会では、斬新な趣向を凝らした演出を行っている。その一つが、演者が噺にまつわるファションアイテムを身に付けることだ。「恋する乙女」という落語を演じた鳳亭火炎鶏さんは、カチューシャやリボンを頭につけて女子らしさを出した。
村井さんは「大衆芸能である落語は時代とともに生まれ変わる。落語は自然と未来につながってくと思う」と話した。
落研の今後の活動は来年3月上旬の「「第156回定期落語発表会 卒業生追い出し落語発表会」と3月下旬に本学と新潟大・東北学院大の合同で開かれる第3回奥羽越学生落語会である。
55周年の節目を迎え、新しいチャレンジを試みる落研の今後の活躍に期待したい。