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【特別インタビュー】宮城県知事 村井嘉浩氏



 平成17年11月に宮城県知事に就任し、今年11月で3期目の後半を迎える村井嘉浩さん(55)。宮城県を引っ張る村井知事に話を伺った。







―仕事内容について
 私は「遠方目標」といっていますが、県全体の将来の目標をしっかり示すこと、そしてその途中の中間目標を作ることが一番大きな仕事と思っています。震災復興においては、場当たり的な復旧・復興を進めるのではなく、10年後、20年後を見据えた「創造的復興」を掲げ、「遠方目標」として県民に示しました。漁業権の民間への開放についても、「創造的復興」の取り組みの一つとして進めてきました。

―宮城県知事になったきっかけは
 一番のきっかけは、このままの政治ではだめだという危機感です。私が自衛官だったときに、PKO法案が国会に提出され与野党の激しい議論が行われました。しかしその議論は私たち自衛官の安全が脇に置かれ、重箱の隅をつつくようなもので、憤りを感じました。自衛官のままでは政治活動が出来ないので、政治家になろうと思いました。

―宮城県知事を選んだ理由は
 私の中には選択肢がいくつかありました。出身地の大阪、(自衛官退官後に入塾した)松下政経塾がある神奈川、浮動票の多い東京、そして初めての部隊勤務地の宮城。これらの選択肢がある中で、私は宮城県で出馬したいと思いました。というのも、宮城を含めて東北はまだまだ発展の可能性を残しているからです。東京や大阪などの大都市にはビルが立ち並ぶなど開発が進み、思い切った街づくりがしづらい。それに比べて宮城県は開発の余地があり、高速道路、空港、港湾が整備されつつあります。東北はいつか日本の中心になると私は考えています。

―仕事のやりがいについて
 私の仕事は、特定個人の利益のためにするものではありません。県全体のために仕事をしているので、宮城県がどんどん底上げされていくのが一番うれしいですね。
 宮城県は土地があり労働力が豊富で人件費が安いため、ものづくりに向いていると考えています。そこで私は工場誘致のために増税をしました。多くの批判を浴びて大変な思いをしましたが、トヨタ自動車関連の工場を誘致し、1万人の雇用創出と県内総生産額の増加に成功しました。県民の皆さんの笑顔が目に浮かぶことがやりがいです。

―学生時代にすべきことは
 アクティブにチャレンジすることです。大学生は、いろんな人に話を聞きに行ったり、ボランティアをしたり、とにかく体を動かしてほしいですね。東北大生は社会から期待されています。その期待に甘んじて何もせず、ただ単位を取るだけの大学生活ではもったいないと思います。何にでもチャレンジできることは若さの特権だと思います。

―東北大生にメッセージを
 東北大は旧帝大ということもあり、世界中から期待されています。皆さんはその期待に応えなければならないと思います。また、東北大生全員が宮城県に残る必要は全くなく、世界で活躍してほしいですね。私利私欲ではなく全体の大きな利益を考えて行動してください。地球全体を俯瞰する「宇宙人」の視点で世界を見てほしいです。
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