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狩野亨吉の世界楽しむ 図書館で愛蔵書など展示

 狩野亨吉(こうきち)生誕150周年記念「狩野文庫の世界~狩野亨吉と愛蔵書~」展が10月5日から11月3日にかけて、本学附属図書館1階エントランスホール及び多目的室で開催された。過去に附属図書館で行われた様々な企画展でも狩野文庫収蔵の資料は展示されてきたが、今回は狩野亨吉の生誕150周年に合わせ、旧所蔵者狩野亨吉の人となりに焦点をあてた展示となった。



 
 狩野は旧制第一高等学校校長や京都帝国大学文科大学学長として教鞭をとりつつ、当時世間に認知されていなかった江戸期の学者・安藤昌益、志筑忠雄らを見出した功績を持つ。また、学長を退官した後は古本などの鑑定業で身を立てた。今回の展示では、このように教育者・学者・鑑定士・蒐集家の顔を持つ狩野自身の生涯、そして狩野が一生をかけて蒐集した資料の歴史を知ることができる。
 
 狩野文庫は、狩野の中学時代からの親友である東北帝国大学初代総長・澤柳政太郎の計らいで本学に収められた。4回に渡って納められた資料の数は合計で10万冊を超える。今回の企画展では、その膨大な蔵書の中から厳選された資料を、テーマ別に分けた4部構成で展示した。
 
 学生の多くは、本学にこうした資料が所蔵されていることを知らないのではないだろうか。附属図書館の村上康子課長は「まずは大学に在籍している間に本物の資料に触れて欲しい。そして、その資料を今後の学びに大いに役立ててくれれば」と語った。
 
 附属図書館では、来年度以降に狩野と親しい間柄だった夏目漱石の旧蔵書(漱石文庫)による企画展の開催を計画中。漱石は来年で没後100年、再来年で生誕150年を迎え、これを記念した2年連続の大型企画となる見通しだ。普段は目にすることが難しい貴重な資料を間近で見られる機会となる。是非とも逃すことのないようにしたい。
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