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本学学生ボランティア 熊本に派遣 ~熊本地震に対する支援 今後も~

 高度教養教育・学生支援機構課外・ボランティア活動支援センターは、4月に発生した熊本地震に対する熊本大学の学生ボランティア活動を支援するために、学生ボランティアに関して熊本大学と連携協力することを決めた。5月2日から9日にかけて本学の教員1人と学生3人が熊本県へ派遣された。




 熊本を訪れたのは課外・ボランティア活動支援センターの藤室玲治特任准教授と、学生ボランティア団体に所属している西塚孝平さん(教・3)、畠山弓穂さん(文・2)、今本亘さん(文・2)。東日本大震災被災地にある大学として大規模自然災害被災地へ貢献するために、熊本大学の学生ボランティア支援に対する助言や学生ボランティア同士の交流をすることが目的とされた。

 主な活動内容は熊本市内にある避難所の実態調査への協力、美里町でのがれき撤去活動、御船町での足湯ボランティア活動であった。5月2日に、熊本大学で避難所の運営をしていた熊本大生たちのグループと2007年に結成された熊本大生による学生災害復旧支援団体「熊助組」と交流。熊助組の学生とは3日から5日にかけて活動を共にした。

 3日、4日は避難所調査活動とがれき撤去活動が行われた。調査は横浜市立大学の石川永子准教授が中心となって行っている活動である。集約される前の避難所の実態を知るために、運営の中心人物から話を聞き、運営形態や人数や物資の変化といった震災発生直後から現状に至るまでの経緯、現在抱えている問題などを調査した。

 5日は御船町にある避難所での足湯ボランティア活動に参加した。本学学生にとってはこの日が活動最終日であった。東北の被災地でも行っている活動であるが、現地のボランティアと方法を統一するために事前研修をしてから臨んだ。足湯に浸かってもらいながら手をもむ活動を通して被災者から健康状態やニーズを聞いた。

 西塚さんと畠山さんは東北大学地域復興プロジェクトHARUで、今本さんは本学東日本大震災学生ボランティア支援室の学生スタッフの団体であるSCRUMで普段はそれぞれ活動している。東北の被災者の現状と比較して、震災直後の熊本の被災者は、心の余裕がなく今後のことを具体的に考えられずにいる印象を受けたという。熊本大生との交流で西塚さんは、「今起きていることに一生懸命になることも大事だが、今後は仮設住宅での暮らしや地域復興が課題になってくる。長い目で見て活動する必要があるのは熊本も東北も同じ」とメッセージを送ったと話す。

 5月26日には派遣活動の報告会が災害科学国際研究所で開かれた。高度教養教育・学生支援機構の機構長である花輪公雄理事を始め、本学教職員や学生、報道陣が参加。藤室特任准教授、西塚さん、畠山さんが当時の熊本の様子や現地での活動について報告した。

 6月3日から5日にかけて新たに1年生もメンバーに加え、第2次派遣が行われた。今後も派遣は予定されており、熊本大生と共に農業の復興などの二次支援に取り組むことを視野に入れている。また、熊本大生を東北に招くことも藤室特任准教授は検討している。
ボランティア活動 4570114711213863319
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