【新入生向け2018】障害のある学生を支援 特別支援室「学生サポーター」とは
https://ton-press.blogspot.com/2018/04/2018_7.html
大学入学の時期は、今までやったことのないことを始めるチャンスだ。そこで今回は新入生の皆さんに本学学生相談・特別支援センター内に設置されている特別支援室の「学生サポーター」の活動を紹介する。
特別支援室は障害のある学生の支援を行うための拠点として2014年に設置された。何らかの障害があることを理由として修学あるいは大学生活におけるさまざまな悩みを抱える学生やその関係者を対象に、個別面接による相談や、関係部署や教職員と連携した支援を行っている。
その中で重要な役割を果たすのは、本学学生で構成される学生サポーターだ。聴覚障害のある学生向けのノートテイクや視覚障害のある学生がコンピュータの読み上げによって利用するための書籍のテキスト化など、学生の要望に応じた活動を行ってきた。
特に近年力を入れたのは、「バリアフリーマップ」の作成だ。本学川内北、南キャンパス、片平キャンパスの危険箇所、車いすでの通行が困難な場所等を実地調査した上で詳細に記載した。特別支援室相談員の髙橋真理さんは「我々より学生の方が、どこに何があるか、建物間を行き来するのにどのルートを通るのが便利かなどについてよく知っている」と話す。他大学は業者や職員だけでマップを作成することが多いが、学生の視点を取り入れることでより有益な情報を多く盛り込むことができたという。
学生サポーターの活動について、「みんな自己満足で終わるような活動ではいけないという意識を持っていて、こちらが期待していた以上の仕事ぶりです」と髙橋さん。バリアフリーマップ作成過程で車いすでのスロープの上りやすさを評価する際、実際に車いすを走行した時の感覚という主観的なデータとスロープの傾斜角度、長さという客観的なデータを組み合わせて判断がなされた。それによりマップ上の情報と実際の感覚のギャップを少なくしようと奮闘した学生サポーターに感服したそうだ。
学生サポーターの活動を始めたきっかけを、本間大善さん(文・3)は「身近に障害のある人がいるが、その人が困っていることを頭ではわかっていてもつい感情的になってしまい、うまく接することができなかった後悔があった」と話す。学生サポーターとして活動することで、その時どう接するべきであったか見えてくるのではないかと考えたのだという。活動を重ねるうちに、障害者と同じ目線で周囲を見ることで今まで見えていなかったことが見えるようになったそうだ。また、リーダーを務めた昨年度卒業生の石川湧香さんは「色々なことを任せてもらい、意見をまとめる方法をはじめさまざまなことを学ぶことができた。多様な学部から集まる他のサポーターから学ぶことも多かった」と話す。
本間さんは「今後は障害者の方と直接関わる機会を増やし、自分たちの支援がきちんとニーズに合ったものになっているか確認しつつ活動したい」と意気込む。このように、常に向上心を持ち主体的に活動する学生サポーターに興味を持った人は、ぜひ全学教育科目「障害者支援入門―障害者の支援について体験を通して学ぶ―」(前期火曜5限)を受講してみてはいかがだろうか。受講終了後、希望する学生は学生サポーターとして登録、活動することができる。
特別支援室は障害のある学生の支援を行うための拠点として2014年に設置された。何らかの障害があることを理由として修学あるいは大学生活におけるさまざまな悩みを抱える学生やその関係者を対象に、個別面接による相談や、関係部署や教職員と連携した支援を行っている。
その中で重要な役割を果たすのは、本学学生で構成される学生サポーターだ。聴覚障害のある学生向けのノートテイクや視覚障害のある学生がコンピュータの読み上げによって利用するための書籍のテキスト化など、学生の要望に応じた活動を行ってきた。
特に近年力を入れたのは、「バリアフリーマップ」の作成だ。本学川内北、南キャンパス、片平キャンパスの危険箇所、車いすでの通行が困難な場所等を実地調査した上で詳細に記載した。特別支援室相談員の髙橋真理さんは「我々より学生の方が、どこに何があるか、建物間を行き来するのにどのルートを通るのが便利かなどについてよく知っている」と話す。他大学は業者や職員だけでマップを作成することが多いが、学生の視点を取り入れることでより有益な情報を多く盛り込むことができたという。
学生サポーターの活動について、「みんな自己満足で終わるような活動ではいけないという意識を持っていて、こちらが期待していた以上の仕事ぶりです」と髙橋さん。バリアフリーマップ作成過程で車いすでのスロープの上りやすさを評価する際、実際に車いすを走行した時の感覚という主観的なデータとスロープの傾斜角度、長さという客観的なデータを組み合わせて判断がなされた。それによりマップ上の情報と実際の感覚のギャップを少なくしようと奮闘した学生サポーターに感服したそうだ。
学生サポーターの活動を始めたきっかけを、本間大善さん(文・3)は「身近に障害のある人がいるが、その人が困っていることを頭ではわかっていてもつい感情的になってしまい、うまく接することができなかった後悔があった」と話す。学生サポーターとして活動することで、その時どう接するべきであったか見えてくるのではないかと考えたのだという。活動を重ねるうちに、障害者と同じ目線で周囲を見ることで今まで見えていなかったことが見えるようになったそうだ。また、リーダーを務めた昨年度卒業生の石川湧香さんは「色々なことを任せてもらい、意見をまとめる方法をはじめさまざまなことを学ぶことができた。多様な学部から集まる他のサポーターから学ぶことも多かった」と話す。
本間さんは「今後は障害者の方と直接関わる機会を増やし、自分たちの支援がきちんとニーズに合ったものになっているか確認しつつ活動したい」と意気込む。このように、常に向上心を持ち主体的に活動する学生サポーターに興味を持った人は、ぜひ全学教育科目「障害者支援入門―障害者の支援について体験を通して学ぶ―」(前期火曜5限)を受講してみてはいかがだろうか。受講終了後、希望する学生は学生サポーターとして登録、活動することができる。