【リベラルアーツサロン】第54回「イエ亡き時代の死者のゆくえ—〝死者の記憶〟のメカニズム—」
https://ton-press.blogspot.com/2018/11/54.html
第54回リベラルアーツサロン「イエ亡き時代の死者のゆくえ—〝死者の記憶〟のメカニズム—」が9月28日、せんだいメディアテークにおいて、宗教民俗学や死生学を主に研究している鈴木岩弓総長特命教授を講師に招き開催された。会場には年齢や性別を問わず多くの人が集まった。講演のテーマは「死」に関するものであったが、参加者の間には終始和やかな空気が流れていた。
講演の冒頭で鈴木教授が日本の死者数や死亡年齢など統計的な数字を紹介したことで、「死者とどのように関わるべきか」というテーマを参加者自身に関わりがある問題として認識させた。「結論を出すことではなく自身の考えを相対化する過程が大切」と鈴木教授は語った。その言葉通り、講演の内容は現代の墓の形態や死者と生者の接点についてなど、参加者に死やその後の処理について考えるきっかけを与える話が多かった。
続いて行われたテーブルごとの話し合いでは、「死後、自分のことを忘れられたくないか」や「死者のことを覚えているべきか」、「イエ制度に代わって死者をまとめあげられるものは何か」などを中心に議論が行われた。どのテーブルでも鈴木教授の講義の内容や自身の体験談などを基にした意見交換が盛んに行われた。
話し合った内容を発表する場では、「個人化が進む現代に冠婚葬祭時に宗教が果たす役割とは」や、「これからの墓はどうあるべきか」などのように、死後の処理を身近なものとして捉えた意見が多く見られた。議題に対して明確な結論が出ていないテーブルが多かったが、ほとんどの参加者が「死」というテーマに対して真剣に向かい合った様子がうかがえた。
次回のリベラルアーツサロンは、11月9日に本学片平キャンパス片平北門会館にて、教育学研究科の福田亘孝教授を講師に招いて行われる。こちらも「少子高齢化と人口減少社会」という、身近で切実な問題がテーマとなっている。
講演の冒頭で鈴木教授が日本の死者数や死亡年齢など統計的な数字を紹介したことで、「死者とどのように関わるべきか」というテーマを参加者自身に関わりがある問題として認識させた。「結論を出すことではなく自身の考えを相対化する過程が大切」と鈴木教授は語った。その言葉通り、講演の内容は現代の墓の形態や死者と生者の接点についてなど、参加者に死やその後の処理について考えるきっかけを与える話が多かった。
続いて行われたテーブルごとの話し合いでは、「死後、自分のことを忘れられたくないか」や「死者のことを覚えているべきか」、「イエ制度に代わって死者をまとめあげられるものは何か」などを中心に議論が行われた。どのテーブルでも鈴木教授の講義の内容や自身の体験談などを基にした意見交換が盛んに行われた。
話し合った内容を発表する場では、「個人化が進む現代に冠婚葬祭時に宗教が果たす役割とは」や、「これからの墓はどうあるべきか」などのように、死後の処理を身近なものとして捉えた意見が多く見られた。議題に対して明確な結論が出ていないテーブルが多かったが、ほとんどの参加者が「死」というテーマに対して真剣に向かい合った様子がうかがえた。
次回のリベラルアーツサロンは、11月9日に本学片平キャンパス片平北門会館にて、教育学研究科の福田亘孝教授を講師に招いて行われる。こちらも「少子高齢化と人口減少社会」という、身近で切実な問題がテーマとなっている。