【告知・ネット限定】故・岡﨑光治氏を偲んで ~29日、萩ホールで「音楽祭」~
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第3回せんだい杜の音楽祭が今月29日、川内萩ホールで開催される。見どころや開催に当たっての思いについて、実行委員長である末光眞希本学名誉教授と、実行委員の藤枝怜さんに話を伺った。
せんだい杜の音楽祭は、第Ⅰ部の器楽ステージ、第Ⅱ部の合唱ステージ、そして第Ⅲ部の「鳴砂抄」の3部で構成される。最大の見どころは、第Ⅲ部の「鳴砂抄」だ。この「鳴砂抄」は昨年12月に亡くなった本学教育学部のOBである音楽家、岡﨑光治氏が作曲したオペラ「鳴砂」をダイジェストにしたものだ。ダイジェスト版ならではの取り組みとして、コンサート形式の演奏に演劇と映像演出を取り入れた一味違った形で公演を行うという。末光教授は、「新しい試みではあるが、一般的なオペラとは異なる、『鳴砂抄』ならではの世界観がある。本番に向けて、その世界観をうまく表現できるように練習を重ねている。ぜひ見に来てほしい」と今回の公演に懸ける熱い思いを語った。
またオペラ以外にも、第Ⅱ部に出演する東北大学男声OB会合唱団は、同じOB会員であった岡﨑氏の追悼をメインテーマに掲げ、市の編曲と作曲から3曲を歌う。「どの曲も素晴らしいが、特に3曲目の『重たげの夢』は先生が亡くなってから楽譜が再発見されたもの。先生が23歳の時の作品で、変化に富んだ素晴らしい曲なのでたくさんの人に聞いてほしい」と末光教授は語る。岡﨑氏の追悼をテーマにした講演以外にも、第Ⅰ部での宮城学院女子大学音楽リエゾンセンターによる演奏、第Ⅱ部での東北学院大学宗教部聖歌隊による合唱など見どころは多数ある。
藤枝さんによると、今回のせんだい杜の音楽祭は、オペラや合唱、吹奏楽に邦楽など多様なジャンルの演奏が聴けるのも魅力だという。学友会写真部が作品を展示するアートギャラリーや屋外に作られたステージでさまざまな団体が演奏を披露するロビーパフォーマンスなど、萩ホール外にも企画が用意されている。「第Ⅰ部から第Ⅲ部までで3時間越えと長時間ではあるが、チケットがあれば演奏中は除き、ホールへの出入りは自由なので、その人だけの楽しみ方が見つけられると思う」と藤枝さんは語る。
開場時間は12時半で第Ⅰ部開演は13時。入場料は一般が1000円、高校生以下が300円だ。前売券は本学生協川内北キャンパス店やヤマハミュージック仙台店、カワイ仙台、山野楽器仙台店で販売されている。芸術の秋の始まりにせんだい杜の音楽祭に足を運んでみるのはいかがだろうか。