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東北大生限定就活セミナー ~幅広い業界や企業を研究~

 株式会社サイシード主催の「東北大生限定 業界研究&インターンシップ紹介セミナー」が先月16日、仙台国際センターにて開催された。ニトリ、P&G、京セラなど合わせて21社の企業が参加し、訪れた学生は315人に上った。来場者の男女比を見ると、去年に比べて女性の割合が20パーセントから30パーセントに増加。イベント主催者はその理由について、「化学系メーカーなど女性活躍推進企業が多く参加したためではないか」と分析した。

 性別、学年を問わずたくさんの本学学生が訪れたこのイベントは、第1部の経済産業省講演『人生100年時代を見据えた生涯キャリア 〜AIは人間の仕事を奪う?〜』、第2部の1分企業紹介、第3部の企業ブース別講演で構成され、参加学生にさまざまな業界・企業研究をする機会を提供した。特に第3部の企業ブース講演では、参加者一人一人が自分の興味のある企業のブースを訪れ、担当者の話に耳を傾けた。イベント主催者は「有名企業に限らずさまざまな企業の説明も聞きに行くなど、広い視野を持った学生が多いように感じた」と話した。各企業担当者は企業理念や経営方法、業務内容について、問いを投げかけたり、身振り手振りを使ったりして分かりやすく紹介した。

 また、学生も分からなかった内容について休憩時間にメモを取りながら尋ねるなど、会場全体が熱気に包まれていた。武田萌さん(農・4)は来場した感想について「就職に向けて自分の興味のあることを見つめるために参加した。実際に説明を聞いてみると、今まで文系の仕事というイメージが強かった企業でも、理系が活躍できる機会がありそうだと知り、驚いた。今後は自分が関心のある仕事についてもっと調べたいと思う」と話した。

 イベントへの満足度が高かったのは学生だけではない。ニトリの人事担当者は、「東北大生はポテンシャルが高いものの、控えめな印象を受ける。しかし、熱心に話を聞いてくれる意欲的な学生が多かった」とセミナーの感想を語った。同時に、仙台は首都圏から離れているため、積極的な情報収集を心がけ、いろいろなインターンシップや説明会などに参加することが大切だと述べた。最後に「今までやってきたことと、今後やりたいことが違っても、迷わず挑戦してほしい」とアドバイスした。

 年々厳しさを増す就職活動。本イベントのような説明会に主体的に参加することで、多様な業界を知るとともに、じっくりと自分を見つめる機会を設けてはいかがだろうか。
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