【第73回東北大学祭】響く音、青空高く ~テーマソングバンド「チロル」~
今年の大学祭では、バンド「チロル」が作詞作曲した『エピソード』がテーマソングに選ばれた。チロルを含む7団体の応募の中から投票によって決定した。テーマソングの募集は2年ぶりとなる。
チロルは、6月に学友会軽音楽部の部員で結成された。メンバーは、ボーカル兼ギターの遠藤魁人さん(工・2)、ドラムの田村諒太さん(同)、キーボードの加藤秋桜子さん(工・1)、ギターの佐久間勇誠さん(同)、ベースの冨岡洋介さん(農・1)の5人。遠藤さんは応募の経緯について「昨年は新型コロナウイルスの影響で何もできなかったので、今年は挑戦しようと思った」と話す。
チロルのメンバーは、6月ごろから本格的な曲作りに着手した。作曲したメロディーに歌詞を乗せ、実際に演奏して感じたことをメンバー同士で出し合って修正を重ねた。作詞作曲にあたり中心的な役割を担った遠藤さんは「聴く人に共感してもらえるような曲作りを心がけた」と話す。他のバンドと比較したチロルならではの特徴を聞くと、「誰か一人が目立つのではなく、メンバー5人の個性を演奏に活かせるところ」「皆で音楽的に話し合いながら練習できるところ」などが挙がった。そして取材の最後には、「本番のステージを楽しみながら演奏する姿を見せたい」と意気込んだ。
本番当日は、大学祭の幕開けにふさわしい爽やかな青空が広がった。チロルは初日のオープニングで、テーマソング『エピソード』とオリジナル曲『二人の影』の2曲を披露。息の合った演奏で会場を大いに沸かせた。演奏を終えた5人のメンバーは、反省点が残ったと話す一方で「本番を楽しめた」と笑顔で互いを称え合っていた。