高校生へのアドバイス ~東北大合格の秘訣~
本学の入試方式のうち、主なものに一般選抜前期、AO入試Ⅱ期、AO入試Ⅲ期がある。いずれも学力は重要だが、AO入試に関しては志望する学部への関心や入学後の研究への意欲なども合否の判断材料となっている。ここでは各合格者の経験談から入試方式と入試対策の例を紹介する。
▼AOⅡ 早期始動と入念な準備
AOⅡ期入試で合格した東北大生は高2の冬に受験を決意し、対策を始めた。筆記試験対策は3年夏から開始。過去問や類似問題を解き、学校の先生に添削を依頼した。
面接では志望理由書や活動報告書の内容の掘り下げに加え、自由に試験官に質問をする機会が与えられた。自分がどんな研究をして何を実現したいかを伝える準備に加えて、質問の用意も求められる。
▼AOⅢ 〝1ヵ月計画〟
「計画的な学習で共通テストの不安が自信に変わりました」と語るのは、AOⅢ期入試で合格した1年生だ。夏までに2次対策を固めておき、秋からは大学入学共通テストに集中。11月ごろの成績で出願を決意した。日ごとに取り組む科目を事前に決めて、予定を実行することで先への見通しを持つことができた。
面接・筆記試験・提出書類の配点も大きく、対策は必須だ。そのため、対策にあたっては学校の先生との連帯が大切だ。面接ではこの大学でなければならない理由を伝えるため、希望する分野について研究内容や課題なども押さえる必要がある。
▼皆の大本命 一般
ここでは一般選抜で文学部に合格した筆者の経験を紹介する。国英の過去問は高3の夏ごろから週に1年分解いていた。国英は単語と文法を記憶することで得点源にした一方で、数学をおろそかにしていたため共通テスト・2次試験共に直前は数学の基礎的な箇所ばかり解いていた。
自分が東北大学を目指すことを不安に思う方もいるだろう。そのためあえて至らない点が多い私を引き合いに出した。この記事が支えになることを願う。
(柳谷光)