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Chat GPTに記事書かせてみた

 近頃、ある人工知能チャットボットが社会的に注目を集めている。Chat GPTだ。自然な対話形式に対応するなど、今までのチャットボットとは一線を画す存在として、瞬く間に話題になった。このチャットボットには一体どんなことが出来るのだろう。今回はその疑問を解消するため、実際に記事の執筆をさせることで検証を行った。



 どのような手順で記事を生成させたのかを説明する。まず、「Chat GPTをテーマにした新聞記事のアイデアを五つ挙げてください」と質問した。出されたアイデアの中から、「大学教育におけるChat GPTの有用性。学生の創造性とアイデア力を育む」を選択し、「このアイデアについて、新聞記事の例を挙げてください」と質問した。ここでは筆者がその文章を記事としてどう評価したかを述べる。


実際に文章が作成された画面


 日本語の精度や段落分けなど、記事として普通に読めるレベルには達していた。驚いたのはAIを一方的に肯定する内容だけでなく、AIの活用に際した注意点に言及があったことだ。例えば、「誤った情報が含まれる場合があるため、(中略)学生に正しい情報を提供することが必要」という文章だ。自分自身について内省的に捉えているような内容に技術の発展を感じた。



 引っかかる点もあった。第一に、「東京大学ではChat GPTを用いたプログラミング演習が行われている」という具体的な固有名詞を用いた記述があったが、実際にはそのような事実は確認できなかった。これは事実を伝える役割を持つ新聞の文章としてはふさわしくない。



 さらに「Chat GPTが創造性を高める」という記述が繰り返し登場するが、その因果に関する技術的な説明がほとんどない。例えば「Chat GPTを使った課題は、学生たちに自由度があるため、自らのアイデアや創造性を存分に発揮することができます」で文章が終わってしまう。結果、記事のほとんどで、Chat GPTの提供するアイデアを学生が一方的に享受する、という構図に終始してしまい、記事としての読み応えが感じられなくなってしまっていた。



 実際にChat GPTを利用し、ほぼ違和感ないチャットが可能なことに衝撃を受けた。記事の執筆という点ではまだ粗削りだが、学習を重ねたChat GPTが新聞記事を書く未来も遠くないかもしれない。(赤星和也)

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