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【入学お祝い号2024】「早めに考え始めた方がよい」 日本での進路選択を留学生が語る

 海外での進学には、考えなければならないことや準備すべきことが多い。海外での就職ではどうだろうか。本学グローバルラーニングセンターが実施した「東北大学留学生学生生活調査」によれば、留学生は日本での就職に対しさまざまな不安を感じていた。具体的には、「⾃分の⽇本語能⼒」、「⽇本における就職活動スケジュール」、「職場での人間関係」などがあった。



 日本での進路選択に関する質問に、本学工学部の卒業生であるSng Wei Jieさんと、理学部4年生のEvan Limさんが、それぞれの経験から答えた。現在、2人は日本企業への就職に向けて準備を進めている。







進路選択は「不確実さ」に左右される



 同調査では、回答者の4分の1以上が、日本での就職を希望していた。学部生は進学志向が強かった一方、大学院生は就職を希望する傾向が強く、約3割が「日本で就職」することを選んでいた=図=。



 しかし、進路選択の過程は人によってさまざまである。進路の決定において、Wie Jieさんは「就職活動を始める前に考える時間が必要だった」という。Wei Jieさんは、専門分野の研究にあまり興味が持てないということに気づくまで、学部卒業後の就活は視野に入れていなかった。自身の決断については、「時間を浪費したようにも感じるが、それは必要なことだったと思うし、後悔はしていない」と振り返った。一方で、Evanさんは大学院への進学に興味があるものの、就職活動を行っている。その理由として、母国にいる同年代の友人が次々と就職していくことへの不安があった。今後の計画として、専攻と関係のない職種を中心に就職活動を進め、上手くいかなかったら大学院に進み、その後専門知識が活かせる職種の就職活動を行うことを計画している。




早めの準備が重要



 自身の経験を振り返って、Wei Jieさんは、大学卒業後に何をしたいのかまだ分からない人に向けて「早めに進路について考え始めた方が良い」と語った。またEvanさんは、日本語能力試験(JLPT)について「早く受験しておけばよかった」と感じている。大学で、国内学生と同じように日本語の授業を履修していたため受験しなくてよいと考えていたが、実際の就職活動では、多くの企業が選考の際に受験を必須としていた。



 就職活動に早くから取り掛かるには、何をすればよいのか。準備において役立ったものについて、Wei Jieさんは「自分が本当に関心のあることを探す上で、やりたいことの見つけ方について書かれた本を参考にした」と答えた。Evanさんは、留学生の就職に特化した人材会社である「リュウカツ」を挙げた。「リュウカツ」が発信する情報を活用したという。



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