【ネタ記事】対決!1000円でフルコース作れますか?
https://ton-press.blogspot.com/2024/05/fullcoursedinner.html
お金が入り用な新生活。それでも豪華な食事から心の栄養を摂取したいものだ。そこで、1000円のみでフルコースを作る料理対決を行った。
ルールは次の通り。①1000円でフルコースを調理する②調味料・米は予算に含まない③審査項目は「品数」と「それっぽさ」。
審査員立ち会いの下、調理が始まった。本企画に挑戦するのは、自炊歴2年の部員Uと倹約家の部員K。部員Uは、豆乳にレモン汁を加えて作った豆乳チーズや自家製のお米クラッカーを持参。「調味料と米は予算に入らないんでしょ」とほほ笑みながら、ルールの隙を鋭く突く。対する部員Kはイワシを凍らせて持参。期限が近い割引品を冷凍するという節約テクニックを披露した。
4時間の調理の末、両者のフルコースが出揃った。部員Uはイタリアの風を感じる12皿。調味料をフル活用し、同じ食材でも異なった味わいの料理を作った点で高評価を受けた。部員Kの料理に視線を向けると、負けじとこちらを見つめるイワシの頭が目を引く。これは英国の伝統料理「スターゲイジーパイ」だ。部員Kによると、「インパクトで安っぽさをごまかす」作戦らしい。調理中、部員Kがイワシの頭をパイに刺したときは調理場にどよめきが起こった。パイ生地を作る過程で余った卵と牛乳を使って即興で作られたアイスクリームやクッキーは、「品数」や「それっぽさ」の評価を上げた。
審査の結果、部員Kの健闘もあったが、部員Uが勝利。盛り付けの「それっぽさ」が勝敗を分けた。ごちそうは「それっぽい」盛り付けが鍵なのかもしれない。何はともあれ、食材の可能性を探求した後の食事は格別に美味であった。(岩折楓)